アシスト付き自転車に押されて販売数が減少していると聞いたことがある、排気量50cc以下の原付バイク。ラッタッタやスーパーカブに代表される庶民の足として愛されたこれら製品の魅力を、釣り視点で探ってみたい。
原付バイク入手の費用
原付免許は学科試験のみで取得可能。費用は都道府県によって違うが、¥1万あればおつりがくるくらい。自動車免許を持っている人も乗ることができる。
¥15万ほどで新車を購入できるが、半額ほどで買える中古もいい。20年ほど前は「原付は1万km走れば壊れる」などと言う人はいたが、最近の製品は品質がよく、タフになっている。
ちなみに筆者のスズキ・レッツ4は1万5000kmに達しており、ろくな整備をしていないが壊れる気配はない。また、購入した時点で汚れていれば、釣りエサやコマセが付いても、あまり気にならないだろう。ワイルドに使えるのが中古車の魅力だ!(個人の主観)
原付バイクの積載量
どれくらいの荷物が入るのか?
① シートの下
モデルによってはフルフェイスヘルメットがまるごと入る容量があるので、釣り具一式はここに収まるだろう。走行中に風の影響を受けないため、飛ばされてなくしたくないアイテムを入れるといい。
② 前カゴ
ホームセンターで適当な物を買ってきて付ければいいから、コストはそれほどかからない。気軽に放り込めるので、意外なほど重宝する。弱点は、軽い物体を入れると、走行時に風で飛ばされる。
③ リアボックス
搭載しているバイクをよく見る人は多いだろう。しかし、どんなバイクにも付くわけではないので、自分の所有する車体に取付可能かしっかり調べて購入しないと泣くことになる。ちなみに筆者の旧型レッツ4はキャリアを交換しないとボックスは取り付けできない。
④ フック
ハンドル下にフックや小物入れがあるモデルはある。釣果を持ち帰ったり、コンビニや釣具屋で買ったエサをひょいとぶら下げるのに便利。
⑤ リュック
本人が背負うあれ。リアボックスを取り付ける場合、互いに干渉することはあるので注意。あまり重くして背負うと疲れるので軽くしよう。
と、フルで活用すれば結構な量を運べることがわかると思う。入手費用が安く、手軽に乗れて、荷物もそこそこ運べる。それが原付バイクだ。