5月9日、福井県・越前町の鷹巣和布(めら)港から出船しているみの浦丸の仕立船(朝便)で鷹巣沖の完全フカセマダイ釣りに挑んだ。
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鷹巣沖フカセ解禁
5月1日に鷹巣沖のフカセ釣りが解禁して以降、乗っ込みマダイで連日にぎわっている。当日は釣友の奥平さんと一緒に出かけ、港で舟津さんと合流した。
船長とあいさつを交わして近況を尋ねると、「解禁初日から腹パンの良型マダイが上がっているよ」と笑顔で話す。うれしい話を聞いて、われわれもニンマリ顔。
当日の状況
船に道具を積み込み、午前5時にポイント目指して出船。港を出ると、沖の波は穏やか。風は少し強いが、徐々に収まる予報だ。
航程15分ほど、船長は水深73m付近にアンカーを入れた。魚探には真っ赤な魚影の反応が映っており、「このマダイを狙いましょう」と船長。
潮の流れを確認すると、南の風がトモ方向に流れているようだ。私は左舷ミヨシに座り、奥平さんと舟津さんはトモからサオを出す。
完全フカセ釣り仕掛け
仕掛けはハリス6号8mの2本バリに統一。パラパラとまきエサをまきながら、オキアミを刺した仕掛けを投入する。
トモの2人は発泡ウキ6~7号を付けた仕掛け、私はノーマル仕掛けで乗っ込みマダイとガチ勝負だ。
チダイに苦戦
上潮の流れは良好でラインはスムーズに出ていくが、底潮は少し緩く、苦戦が続く。120mで仕掛けを回収すると、刺しエサは残っていた。
しかもチダイが口を使うようになり、想定外の苦戦が…(汗)。
ポイント移動で45cmマダイ
午前8時を過ぎると、船長はポイント移動を決断、水深63m付近にアンカーが入った。
投入を開始すると、奥平さんのラインが飛び出し、船長が差し出すネットに食べごろサイズの美形マダイ45cm前後が収まった。ダブルだったので、奥平さんの頬も緩む。
時合いにマダイ連発!!
すかさず舟津さんが声を上げた。数値100m付近でラインが飛び出したようだ。やがて食べごろサイズのマダイ50cm前後が無事ネットに収まった。
私も発泡ウキ6号を付けた仕掛けを投入する。ヒットゾーンが判明すれば、こっちのものだ。
120m付近でラインが飛び出し、アラーム音と同時にクラッチが入った。よっしゃ、きた!大きくアワセを入れながら電動リールのスイッチオン。マダイの三段引きを楽しみながら巻き上げる。腹パンのマダイ50cm前後が無事ネットに収まった。
ここからマダイが連発!時合い突入だ。食べごろサイズばかりなので、ぜいたくだが大型マダイが欲しい。
当日最大67cm
沖上がり1時間前、まきエサを多めに放り投げ、さしエサ先行を意識してラインの操作を繰り返す。するとラインが飛び出し、アラーム音が鳴った。うれしい瞬間だ。大きくアワセを入れると重量感が伝わり、瞬時に大型のマダイに間違いないと感じた。
鋭い突っ込みをかわしながら慎重に巻き上げる。完全フカセの楽しさを堪能しながら手繰り寄せると、船長が「マダイのダブルだぁ」と言いながらネットに取り込んだ。サイズは67cm、当日のうれしいビッグワンマダイだった。
90cmブリも仕留めた
そんななか、舟津さんが悲鳴を上げ続けていた。
見に行くと、ラインが引っ張り出されており、やがて大暴れする青物が浮上。「これはブリだ」という船長の弾んだ声。90cmの立派なブリだ。
ブリと格闘して疲れた舟津さんの表情が印象的だった(笑)。