身近で小さなターゲット『タナゴ』釣り初心者入門 釣り方編(第2回)

身近で小さなターゲット『タナゴ』釣り初心者入門 釣り方編(第2回)

前回は淀川周辺で釣れるタナゴの種類と使用するタックルや道具を紹介しました。今回はいよいよタナゴ釣りの釣り方の基本をご紹介します。ぜひ、この春は家族や仲間とタナゴ釣りに挑戦していただきたいです。

tsurinews編集部関西

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ポイント

先ずはポイント選びですが、いくら道具や事前準備が完璧でも、タナゴが居ないところでサオを出していては出会うチャンスはありません。第1回の「身近で小さなターゲット『タナゴ』釣り初心者入門(第1回)【大阪府】」で紹介したタナゴを例にいくつかポイントを紹介したいと思います。

ポイントには大きく分けて、大場所と小場所と呼ばれる2種類があります。

小場所

止水域や流れの緩やかな場所を好み、用水路や小さな小川などを指します。また水草が覆う水路は特にタイリクバラタナゴとって過ごしやすいポイントになります。

大場所

広々とした湖水や湖に流れ込む大中河川を指します。適度な水流がきちできるため、気温水温ともに高い夏場などはタナゴが秘書を兼ねて集まりやすくなります。カネヒラなどが釣れることもあります。

前回、紹介した3種「タイリクバラタナゴ・カネヒラ・シロヒレタビラ」もこういった小場所や大場所に生息しています。

しかし初心者にはいきなりポイントの見極めが難しいと思います。そういう時はフィールドの周囲を見渡して、タナゴ釣りをされている釣り人がいること、その釣り人に仕掛けや当日の釣果状況を聞いてみることが、タナゴへの近道と言えます。

身近で小さなターゲット『タナゴ』釣り初心者入門 釣り方編(第2回)初心者は周りにタナゴ釣りをしている人がいる場所でサオを出すのが吉

エサ

ポイントが決まれば次はエサの準備をする必要があります。タナゴは雑食性で何でもよく食べます。一般的なエサとしては、グルテンや黄身練り、赤虫などを使用します。最近はボトルに入ったタナゴ専用のエサが市販されているので、そちらを使うといいでしょう。

身近で小さなターゲット『タナゴ』釣り初心者入門 釣り方編(第2回)釣れたタナゴと黄身練り、黄身練りを移したポンプ

グルテンエサは、グルテン粉末1に対して水1を加えたものを軽くかき混ぜるだけでOK。練り込まず、まだ手に付着する程度の軟らかさに仕上げます。エサ付けは、完成したグルテンを指で一つまみして片手に持ち、そこへもう一方の手に持ったハリのハリ先を2~3回程度手前に引っ掻くようにして、グルテン繊維をハリ先へ少量(1mm程度)付着させます。

黄身練りの場合は、黄身練り粉末3に対して水を1加えてよく練り込みます。かき混ぜるスプーンから垂れ落ちない程度に粘りが出たら専用ポンプへ移し、こちらもハリ先へ少量押し出して付着させます。

赤虫は1匹を縫い刺し、もしくはチョン掛けにして使用するといいでしょう。

エサの選択は、季節やポイント、タナゴの種類によって異なりますが、黄身練りや赤虫は集魚効果が期待できません。なので、集魚効果のあるグルテンをメインに使いながら、合間に黄身練りや赤虫を使い、魚の反応を見ながら当日の当たりエサを決めるようにします。

タナ合わせ

身近で小さなターゲット『タナゴ』釣り初心者入門 釣り方編(第2回)タナゴ釣りに挑戦!

釣りを始める前に最も重要なのがタナ合わせです。タナゴバリは小さいため、脱着がしやすい板状の鉛オモリをハリ先に巻きつけて、ウキの沈み具合を見ながらの調整がお勧めです。

冬場から春先の水温の低い時期は底付近にタナゴがいることが多いため、ハリ先を底から5~10cm前後にくるように、水温が上昇して食いが活発になると、水深の半分ぐらいからアタリをうかがいながら徐々にウキ下を広げてタナ合わせを行います。

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