「エサの活きの良さが釣果に直結!」採集した【川虫の管理方法】を徹底解説

「エサの活きの良さが釣果に直結!」採集した【川虫の管理方法】を徹底解説

季節は本格的な春を迎え、気温もぐんぐんと上昇。厳しい寒さに耐えながら釣っていた我々渓流師にとって、水温上昇を伴う気温の上昇は本来ありがたいものだ。だがこれからの季節、冷たい川の中にいる川虫を採集後、生きたままきちんと管理しなければ、好釣果は望めない。今回は、採集した川虫の管理方法について紹介しよう。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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管理上の注意点

まず、生きた川虫を管理する上で留意すべきポイントをみていこう。

温度

4月の渓流の水温は、大体10度前後で推移する。このような冷たい河川に棲息している彼らは、当然ながら高温に弱い。だが地上の気温は時として25度前後になることもあり、エサ箱の中は結構な温度になってしまう。活きの良さを保ちたいならば、高温は大敵だ。

「エサの活きの良さが釣果に直結!」採集した【川虫の管理方法】を徹底解説水温と気温の差に注意(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

そもそも脆い

これからの時期に特攻餌となるヒラタ(ナデムシ)の体は大変脆く、脚がポロっと取れてしまう……なんてことも多い。扱いに注意しないとすぐに弱ってしまうことを知っておいてほしい。

嚙みつき問題

本流でよく使用されるクロカワムシは、他の川虫と比べて噛みつく力が比較的強い。

「エサの活きの良さが釣果に直結!」採集した【川虫の管理方法】を徹底解説ネットに噛みつくクロカワムシ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

多数を餌箱に入れているとお互いに噛みつきあって、あっという間に弱ってしまう。クロカワムシを使用するならば、この問題はクリアしておかなければならない。

動き回る

5月の本流で抜群の効果を発揮するオニチョロはそもそもサイズが大きく、大変よく動く。エサ箱から這い出してくることも多いので、せっかく採集したオニチョロが脱走しないような工夫も必要だ。

川虫管理のポイント

上項で記した種毎の特徴を踏まえ、川虫を管理する上で注意すべきポイントを見ていこう。

採集時

オニチョロやクロカワムシは比較的丈夫なため、普通に指でつまんでも特に問題はない。だがナデムシは足や尻尾状のものが取れてしまうだけで、すぐに弱ってしまう。

採集後は優しくそっとつまむことが大切だが、難しい場合は川虫用のピンセットを使用するのも一つの手。そして採集後は1つのエサ箱に収納せず、種別に入れ物を分けたいところだ。

とにかく冷やす

先述したように、川虫は総じて高温に弱い。定期的にエサ箱ごと冷やすといった工夫が必要となることを意識しておこう。

過密を避ける

エサ箱に詰め込み過ぎると、お互いが噛みついて弱ってしまったり、そもそもストレスを過度に与えることになり長生き出来ない。1つの餌箱に入れる量にはある程度限度があると心得ておこう。

大人しくさせたい

エサ箱はある程度の深さがあるが、それでもオニチョロ等は普通に這い出てくるので、そもそも這い出てこないような環境をエサ箱の中に用意したい。イメージは、エサ箱の中で川虫を飼育しているような感覚だ。

著者の管理方法紹介

著者は10年以上渓流に通っており、その中である程度「これだ」という解を見つけた。普段どのように川虫を管理しているかを紹介しよう。

採集時

捕まえる際は細心の注意を払い、捕獲段階で脚が取れたりした物はエサ箱に入れないようにしている。これは弱ったものがすぐに死んでしまい、エサ箱内の環境が悪くなるのを防ぐ意味合いがある。

捕獲後は分ける

捕獲した川虫は、複数種を使用したいならば入れ物を分ける必要がある。著者はメインのエサ箱以外に、通気性を良くした100均のタッパーを1~2個持参し、種別に分けて収納している。

メインのエサ箱にはナデムシを60匹程度、1つ目のタッパーにナデムシを40匹程度、2つ目のタッパーにクロカワムシを20匹程度……といった具合だ。

タッパーの管理方法

クロカワムシの場合、1つの容器に20~30匹程度が限界だと感じている。エサ箱の分が無くなれば、予めビクに入れておいたタッパーから随時補充する形を取る。

さらに、車に載せているクーラー内にもストックがあるので、車に戻ってきたタイミングでビク内のタッパーに移動させる。クーラーのタッパー→ビクのタッパー→エサ箱、という順だ。

とにかく冷やす

ポイントを移動する際は、マメにクーラーボックスにエサ箱を投入して冷やしておく。さらに、気温に応じて30分~1時間に1度、川の水を餌箱に通して冷やすようにしている。水を捨てる際、川虫が流れ出ないように注意しよう。

タッパーに入れている分に関しては、クーラーに入れっぱなしでも丸1日程度はもつので心配無用だ。

ヨモギとミズゴケ

渓流であればどこでも生えているヨモギは、鎮静効果が非常に高い。特にクロカワムシに抜群の効果を発揮するので、タッパー、餌箱共にちぎったヨモギをある程度入れておく。

「エサの活きの良さが釣果に直結!」採集した【川虫の管理方法】を徹底解説ヨモギは非常に有能(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

メインのエサ箱には、川虫が隠れやすいように川で採集したコケか、園芸用ミズゴケを湿らせて使用している。これらのコケは、くれぐれも釣り場で処分してはいけない。環境のことを考え、持ち帰って自宅で処分することが望ましい。

「エサの活きの良さが釣果に直結!」採集した【川虫の管理方法】を徹底解説ミズゴケは必須(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

川虫は丁寧に扱おう

基本的に渓魚は餌に対して貪欲なので、ミミズやブドウムシを使用すれば普通に釣ることが出来る。特に増水時のミミズは昔から言われている特攻餌だ。

だが、渓魚が常食している川虫は警戒されにくく、ミミズやブドウムシに無反応の時でもバンバンアタリが出たりする。採集と管理に手間はかかるが、それに見合うだけの釣果が期待できるので、積極的に川虫を使用してみてほしい。

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<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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