然別湖は資源調査として年に数回特別解禁としての釣りが可能になる。今回は特別解禁の抽選に運よく当たり、3月6日(金)に挑戦した様子をお伝えする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)
ミヤベイワナを求めて
世界中で1カ所にしかいないイワナが北海道にいる。大雪山国立公園内にある然別湖に生息するオショロコマの亜種、ミヤベイワナである。
通常同所は魚の捕獲が禁じられており、湖の上流側から流入河川はミヤベイワナ生息地として北海道の天然記念物にも指定されている。
調査時間は13時半から15時半のわずか2時間。一日10人限定で抽選制、今年は3月3日~3月9日の7日間が期間となった。
然別湖の様子(提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)然別湖は北海道でもっとも標高が高い場所にある自然湖のため、この時期は厚さ50cm以上の氷に覆われている。従って今回は氷上ワカサギならぬ氷上トラウト釣りである。
前回参加した時はミヤベイワナとサクラマスが1尾ずつとエゾウグイ3尾という厳しい結果だったが、今回も期待と不安が入り混じるなか開始された。
釣り場は温泉ホテルやネイチャーセンターのある場所から湖の上を歩くこと15分程度にある3の湾というポイントが氷上釣りの指定場所。
根掛かり?
期待の第一投だったが初っ端から底に根掛かったようで落胆。
かなりの重量感のある枝か何かが上がってきたと思いきや氷に届く寸前でグンッという感触とともにラインブレイク。まさか魚だったのか。
釣り場の様子(提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)のちに同じタイミングで離れていた別の参加者が60cmオーバーの巨大なニジマスをキャッチしたとのこと。こちらも同じだったのかもと思うと、根掛かりと思い込んでいたことが悔やまれる。
ミヤベイワナ顔見せ
直後極小のアタリを捉えることができて本命である妖艶なミヤベイワナを無事キャッチ。
釣り場からの絶景(提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)この時期のミヤベイワナはサビが残り、黒かったり紫がかった特有の体色に彩られる。その体色に浮かぶピンクや朱色の斑点がさらにきらびやかさを引き立てる。
美しい魚体に惚れぼれ
個人的には国内で一番美しいトラウトなのでは?と思っているのだがいかがだろう。
個体によって個性がある(提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)しかも姿を現す個体によって斑点や体色、顔付き、ヒレの大きさなどどれも個性的で見ていて飽きない。
これが1万5000年前に火山噴火で外界と隔絶された後、独自の進化を遂げてきた固有のイワナなのである。
調査票にしっかり記入
アタリはモゾモゾと竿先が動くが、この時点でアワせてもフッキング率は低い。アタリを感じつつゆっくり上に聞きアワセして重みを感じたらフッキングさせると掛かる率が上がる感じだ。
許可されている釣り方はルアーのみとなっているが、今回はフックにエサの装着も許可されている。私もワカサギやイクラ、ブドウ虫を使用した。
こちらはエゾウグイ(提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)参加の際に調査票が配られるので、釣れた魚の魚種、全長、雄雌を記入していく。
ミヤベイワナの平均サイズは30cm強で、私も28cm~34cmの大きさでまとまった。
サクラマスも釣れる
今回裏本命と考えていたサクラマスは残念ながらキャッチすることはできなかったが、別の参加者は45cmクラスの良型を上げていた。
サクラマスも出る(提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)うらやましい限りだが、それでも私もエゾウグイ2尾のオマケと本命のミヤベイワナ12尾を釣り上げることができて今回は大満足の釣果となった。日やタイミングによって釣果は読めないが、また機会があったら参加したい。
初夏と秋に特別解禁
なお今年の特別解禁は5月27日~6月28日と9月18日~10月4日に一日50人限定で予定され、こちらの期間は抽選ではなく先着の予約制となっている。複数日での予約も可能。
冬の十勝平野(提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)釣り方はルアーまたはフライフィッシング限定で、美しい景色の中、湖にボートから岸に上陸、またはボートを浮かべての釣りとなる。
その時期になると個体によってブラウンやグリーン、ブルーに彩られて、今回以上に美しさを増した最高のコンディションのミヤベイワナに出会えるチャンス。一度はお目にかかりたいと願う方には訪れる絶好の機会となるだろう。

