今週のヘラブナ推薦釣り場2025【栃木・栗谷沢ダム】

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【栃木・栗谷沢ダム】

立冬もすぎ徐々に冬の装いとなった関東北部。栃木県宇都宮市にある栗谷沢ダムも紅葉が終盤を迎え、底釣り規定の本領発揮となった。出れば型がいいとされる同ダムだが、底で食わせる難しさはピカイチ。上ずりやすくタナも上層なので一筋縄では釣らせてくれない。我こそはと思う底釣りフリークの皆さんに、ぜひチャレンジしてもらいたい釣り場だ。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース・編集部)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

栗谷沢ダムの概況

栃木県宇都宮市新里町にある農業用ため池。ダムと呼称されるが、沼と呼んでも差し支えないほど小規模なダム湖だ。放流実績の詳細は不明。しかしながら盛期の釣れっぷりを聞くにつけ、魚影は思ったよりも濃いと推測される。アベレージサイズは尺2寸前後と驚くほど型がいい。ひん繁に40cm級が顔を見せるようだし、まれに尺半クラスも交じるとのこと。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【栃木・栗谷沢ダム】栗谷沢ダムの概況(作図:週刊へらニュース・編集部)

エン堤入口の注意看板にもあるとおり、ここは底釣り規定。以前は宙釣りも可能だったと記憶しているが、いつの間にかローカルルールが設定されたようだ。底釣りと表記されているが段差の底釣りが可能かは不明。ただし常連の多くがバランスのようなので、おそらくは両バリとも底に着けての釣りがルールだと思われる。

釣況は正直申し上げて厳しい。寒さが本格化すれば、さらに食いは渋くなると予想される。しかしながら取材日前日には8枚釣れたとの情報だったので、日並みと技量次第ではツ抜けも可能かもしれない。なお11月20日現在、水位はマイナス1m強。オーバーフローは完全に露出し、西岸にある2つの大岩もその全容を拝むことができる。

ポイント

栗谷沢ダムを紹介しよう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【栃木・栗谷沢ダム】ルール標識(提供:週刊へらニュース・編集部)

オーバーフロー

もっとも入釣がしやすいが、ほかのポイントに比べて水深が若干浅いようだ。また背後の樹木が日陰を作り、この時期は日当たりが悪く寒い。水深は竿21尺で1本~1本半。

エン堤

足場が玉石のため釣り台は設置しづらいものの、もっとも釣り人が並ぶ人気ポイント。手前から水深があるみたいで、竿15尺前後でタチは2本前後。長靴必携。

北岸玉石

駐車場からもっとも遠いため常連の人気度は低い。しかし水深があり季節風も避けやすく日当たりもいいとなれば、釣りとしての条件は完ぺきに整っていると言えなくもない。

西岸

オーバーフロー同様に足場がぬかるんでいるので長靴が必携。2つの大きな岩を挟んだ両サイドが人気のようで、水深は竿15尺前後で2本前後。なお東屋に寄るほど浅くなり栗谷沢ダム橋直下は、現在の水位ではチャラ瀬に近い。

釣り方とエサ

底釣り規定なので選択肢がないのはさびしい気もするが、釣りに迷いが出ない利点もある。

とにかく言えるのは魚は上にいる。ウキの近くまで寄ってくるので、こぼれエサに反応していることは間違いない。よってこの魚の口をいかにして下に向かせるかが釣果のカギを握っている。また上ずりやすいとも予想されるので、エサをどう開かせるかも重要だ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【栃木・栗谷沢ダム】常連が並ぶエン堤(提供:週刊へらニュース・編集部)

食わせるだけなら、これからの時期はグルテンか固形物が理想だが、それだけだと魚の口は下へ向かない。となればバラケ併用が効率的なわけだが、上から糸を引くようにバラケさせるほうがいいのか、それとも置きバラケのように途中の開きを極力抑え底に届いてからバラけ始めるほうがいいのか判断が難しい。

いずれにしてもダンゴの力を借りないと魚を縦方向に動かすことは困難だと思われるので、釣り方はセットが無難だと思われる。そのうえでウキの動きから、バラケはもはや不要と思えるなら両グルテンに替えればいいだろう。

なお記者はあまりやらないが同ダムのように魚が下に着かない釣り場では、両ウドンが効果を発揮する。まぶし粉で魚を下に引きずり込み、吸い込みやすい固形物で確実に仕留れば思わぬ高釣果に恵まれるかもしれない。

<週刊へらニュース・編集部/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
栗谷沢ダム
入釣料:無料。釣り台必携。
この記事は『週刊へらニュース』2025年12月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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