私が所属する全日本釣団体協議会(略称JOFI)の、東京都釣りインストラクター連絡機構が、9月7日(日)に江東区の旧中川で、練馬区教育委員会委託ねりま遊遊スクールの「親子でハゼ釣り教室」の指導支援を実施。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
旧中川でハゼ釣り教室
当日の教室は9時に開校。練馬区から22組、約100人の親子ファミリーが参加した。開講式では、JOFI東京の鈴木伸一会長のあいさつに続いて、水産庁の釣人専門官が釣りに安全な場所、行動、マナーなどガイダンス。また、担当スタッフからライフジャケットの着用方法、道具の使い方、釣り方について実践を交えて講義があった。
東大島駅すぐが釣り場(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)続いて参加各ファミリーに、担当インストラクターが紹介され、私が受け持ったのは植月さん4人組親子。千春ちゃん(小4)、優衣ちゃん(小2)姉妹と、両親の明日郁さんに龍興さん。
開始時のにぎわい(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)まず、レンタルロッドの選択。用意した振り出し万能竿のなかから、女子でも簡単に扱え軽量な2.7mをチョイス。これに玉ウキ仕掛けを結ぶ。
ライフジャケットの貸出(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)熱中症対策が重点項目に挙げられていたので、広い釣り場の中から、強い日差しからすぐに逃げられ、救護係が常駐する教室本部に近い場所で竿を出すことにする。
ボラに興味津々
エサとバケツは受け付け時に手渡されていて、カップに入ったジャリメを取り出し、ハリに刺すと姉妹は興味津々。初めは動くジャリメに気持ち悪がっていたが、釣り始めると、自らハリに通し刺しができるまでになった。
ライジャケにご満悦(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)水が澄んでいたので、岸から2mほど先の川底に体長10cmほどのハゼがじっとしているのが見えた。
水深に合わせてウキ下を調整。人が多いので仕掛けの投入はアンダースロー。右手に竿を持ち、左手で掴んだ仕掛けのオモリをブランコのように送り込めば、エサは3mほど先の水面に落下。時々強い風が吹くので、右方向に持っていかれる。
旧中川の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)2人は2~3投入後には、岸から十分離れたポイントへ仕掛けが入るようになり、あとはハゼがエサに食いつくのを待つだけ。だが、手前にいるボラの大群が気になるようで、仕掛けをその近くに引いてきてしまう。
私も幼いころ、大きなボラを釣り上げようとそんな無駄なことをしていたが、ハゼをガンガン釣っていた祖父は何も言わずに笑っていたのを思いだした。ここは私も余計なことを言うのをやめた。
楽しみながら本命ゲット
そうこうしているうち、玉ウキがスーッと沈み込むアタリが出て、優衣ちゃんの竿先がググ、グっと引き込まれた。初めて掛けた魚の引きの強さに驚いた様子だったが、抜き上げた仕掛けに掛かってきたのは、10cm級のハゼ。
良型ヒット(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)それから数分後には、姉の千春ちゃんにもヒット。こちらも同サイズの良型だった。1尾釣り上げると、要領が把握できたようで、2尾、3尾のハゼをバケツに入れていく。
こちらもグッドサイズ(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)1時間ほど経過すると、2人の集中力が切れてお父さん、お母さんの出番。優衣ちゃんは釣りよりエサ付けのほうが楽しくなったようで、両親のエサ付けを担当。最終的には不器用な私よりエサ付けが早くなった。
エサ付けも完璧(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)教室は正午前に終了。参加ファミリーの釣果はおおよそ8~14cmハゼ10~20尾。ダボハゼが少し交じった。
一昨年は7月の開催で小型が多く、釣果も半分以下だったが、今回は複数ファミリーから『楽しかった』という言葉をもらい、充実したスクールとなった。
<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
旧中川・東大島駅周辺

