穏やかな天候に恵まれた1月27日。せっかくの日曜日なので、ちょっと三重・鳥羽方面まで足を延ばしてみることにした。当日は、堤防とテトラの隙間を狙った穴釣りを堪能できた。
テトラ帯で穴釣り
午後2時前、現地に到着し、早速準備に取りかかる。今回の目的は穴釣り。実は正月休みに訪れた際、わずかな時間で良型メバルを含めて3匹の釣果があった。その時は15分ほどの釣りだったので、今回は本腰を入れて探ってみようというわけだ。
穴釣り=テトラの上というイメージが強いが、実際にはテトラに乗る必要などない。狙うのは堤防とテトラの隙間。ここなら足場のいい堤防上から安全に楽しめるだけでなく、壁面に沿って仕掛けをストレスなく落とすことができる。
複雑に重なり合ったテトラの穴では、なかなかこうはいかないのだ。
穴釣りタックル
タックルは90cmのテトラザオに小型の両軸リールという簡単なもの。ナイロン2号の先に3gのジグヘッドを結び、手元にあったパワーイソメをセットして隙間に落とし込んでいく。
エサで狙う場合はしばらく待ってもいいが、ワームの場合は底まで落としてみて反応がなければ、ゆっくりと誘い上げて回収。1カ所にとどまらず、より多くの穴を探ることが釣果につながる。
21cmメバルから
数投目でフォール中にコツン。すぐにリールのスプールを指で押さえ、軽く聞いてみると魚信が伝わってきた。即座にリールを巻き、魚を穴から引きずり出す。
上がってきたのは良型のメバル。メジャーを当てると21cmの納得サイズだ。続けて小振りのメバルも顔を見せ、上々の滑り出しとなった。
その後も小型ながらガシラやムラソイを追加したが、このころから風が強くなり始めた。元々強かったのだが、投げる釣りではないので気にならなかったのだ。
だが、ここまで強くなるとテトラの中でラインが舞ってしまう。また、テトラが波で洗われ、ジグヘッドが思わぬ方向に流されて根掛かりも頻発する。そこで重めのブラクリに変更したが、状況は好転せず移動。
初心者にもオススメ!
2カ所ほど回って小型のガシラを数匹追加したが、ここまで荒れると外海に面した場所では手も足も出ない。というより、堤防上に立っているだけでも危険を感じる状況だったので、3時半に無念のリタイアとなった。
穴釣りは足元に仕掛けを落とすだけの簡単な釣りだが、夜は穴の状況を確認できないので基本的には昼間の釣りとなる。足場のいいポイントを選べば初心者でも手軽に楽しめるので、一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。
穴釣りの注意点
今回釣行した鳥羽周辺には大型テトラが多く、落ちれば上がることすら困難だ。自己責任と言ってしまえばそれまでだが、遊びの釣りに命を賭ける必要はない。
また、漁業の盛んな地域では密漁と間違われないよう注意が必要だ。夜釣りが禁止されている場所も多いので、地域のルールを厳守の上で楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース関西版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>