日本海でヤリイカが釣れ始めたとの情報を受け、1月12日福井・敦賀市の敦賀港から出船している一美丸の半夜便に乗船した。当日は胴突で狙うが、同船者にはイカメタルも。果たして結果は?
水深118mベタ底狙い
午後5時、1時間の航程を経てポイントに到着。アナウンスで告げられた水深は118mと深い。
「スッテはまず20号統一でやってみてください。」と船長のアナウンスが入り、各自投入開始。すぐに反応はなかったが、集魚灯の点灯からしばらくたった午後6時過ぎ、船中最初の1匹を右舷前部の蜂矢さんが釣り上げた。
本命のヤリイカ、サイズは胴長25cm超。タナはベタ底でヒットしたとのこと。
その直後に、左舷胴の間の高木さん、蜂矢さんの隣にいた間瀬さんにもヒット。サオでゆっくりリフトし、止めたところできたという。
すぐに、ヒットのあったタナとスッテの情報がアナウンスされ、乗船者各自がこれをヒントに独自の攻めを展開する。幸先いい連発が続いたあと、いったん群れが通過してアタリが止まる。
しかし、心配することはない。すぐに別の群れが船下に入ってくるはずだ。
ヤリイカラッシュは突然に!
全員が集中力を上げて誘いを続けていると、ラッシュは突然やってきた。
午後6時過ぎ、胴つき仕掛けで探っていた右舷大ドモの河合さんにヒット。サオは三日月のように弧を描く。そして海面に現れた仕掛けを見てびっくり、いきなり4連。しかも胴長30cm前後のオスイカが3匹を占めていた。
この4連打を発端に、船中ではラッシュがスタート。
タナと誘いのコツをつかんだ人は一斉に連発し始めた。
今度はイカメタルで攻めていた高木さんがダブルでキャッチ、続いて右舷の河西さんもダブル。間瀬さんもダブル、胴つき仕掛けの渋谷さんがトリプルと一気に時合いに突入していく。
しかも上がるのは本命ばかりで、型もすばらしい。
午後7時を迎えるころには、完全なお祭りモードに突入。断続的ながら、船中では常に誰かのサオが曲がり、大きな群れが入ると3人、4人と同時にサオが曲がることもしばしばあった。
誘い上げでも誘い下げでも!
私もお気に入りのレベルスッテ25号にドロー4をドロッパーにして投入。底から8mほど誘い上げたところでヒット。
さらに次の投入では、110mから誘い下げていくと、止めたところでヒット。見事ダブルでキャッチした。この間わずか10分ほど。
スッテがタナに到達すれば、約束していたようにヤリイカが乗ってきた。
スッテは25号が最適
その後、ラッシュと小休止を繰り返しながら、ヤリイカが釣れ続けた。途中でスッテを20号にし、ふわふわとした誘いで釣果を得たりもしたが、タナが深い分、やはり25号が誘っていてしっくりくる感じ。
特にドロッパーを付けた場合、イトふけによるタナの誤差が20号とは明らかに違うので、正確なタナ取りはやはり重い方が有利だ。
また、スッテが重ければラインがピンと張るので、100m以上先からの小さなアタリが拾いやすいほか、フリーフォール中に触ってきたイカを、スッテの重さを利用してオートマチックにカンナに掛けることができる。
特にヤリイカはフォール中のアタリが多いので、この点でも25号の重さが、とても役に立った。