今週のヘラブナ推薦釣り場2025【千葉・黒部川】

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【千葉・黒部川】

千葉県北東部を流れる黒部川は、古くから「大型のクロベ」とも言われ多くの釣り人を魅了してきた。そんな黒部川において巣離れ~乗っ込み期に面白いのが香取市(旧小見川地区)にある大根塚旧ポプラ並木周辺で、浅場を控えた同ポイントに大型が集結する。三寒四温の言葉どおり、確実に春は近付いてきている。コタツから飛び出し、黒部のモンスターを狙いに出かけてみよう

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

黒部川の概況

千葉県香取・旭の両市に源を発し、同県香取郡東庄町で利根川に繋がる1級河川。古くから香取市(旧小見川町)・東庄町から放流が続けられ、地元では人気の釣り場。毎年5月に香取市、6月には東庄町で町おこしを兼ねた観光ふな釣り大会も開かれている。

ポイントは無数に点在するが、春は浅場を控えた香取市(旧小見川町)に釣り人が集まる。昨年は同川最大記録の52.5cmが出現し「大型の黒部ここにあり」と大いに湧いたエリアだ。大型はもちろんのこと、のんびりとした独特な雰囲気も人気で、県外から足を運ぶファンも多い。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【千葉・黒部川】カヌースポーツが盛ん(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

釣り以外ではカヌーやレガッタなどの水上スポーツが盛んで、週末はボート競技の練習をする姿が目立つ。今回紹介する大根塚旧ポプラ並木は、国体の競技会場にもなったほどで、釣り場を囲む石段はその観覧席の名残り。釣り人のなかには、同ポイントを「観覧席」と呼ぶファンもいる。

現況は厳しい寒さと雨不足の影響で、ようやく魚が動き始めた段階。釣り人も少しずつ増えてきた状態だ。まとまった雨で水が動けば期待できるだろう。

ポイント

黒部川のポイントを紹介しよう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【千葉・黒部川】街中へと通じるカーブ周辺(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

南岸・旧ポプラ並木

全体的に遠浅で水深は1本弱。上流部は土砂の堆積物で年々浅くなり、場所によっては底が見えている状態だ。人気なのはコミュニティセンター対岸~機場付近。上流~下流にかけて深くなっている。竿は18~21尺。駐車スペースが狭いので注意。

南岸・阿玉川水路対岸

阿玉川水路の合流点となる水門付近が人気。ここから下流は深くなり、水深は2本~2本半。年間を通して狙うファンもいるほどで居着きの魚も多い。竿は13~18尺。水門から50m下流のスロープや、街中を流れる玉川の吐き出しなども人気。

北岸・ふれあい橋周辺

阿玉川水路の吐き出しとなり、水の動きがある好ポイント。水深は1本~1本半と浅いが、春先に大釣りがある。竿は15~18尺が定番だが、魚の気配があれば10~13尺でも型が見られる。

北岸・ふれあい橋~黒部川大橋

釣り座の背後に駐車スペースがあり、年間を通して釣り人が入る。上流から下流にかけて深くなり、水深は1本半~2本半。手前はゴロタ石が入っているので竿は13尺以上で釣り人が並んだら長竿有利。

阿玉川水路

南北に流れていて、西寄りの風が吹いた時の逃げ場にお勧めだ。足場のいい阿玉川水門付近が人気。西岸が浅く水深は2本弱で、東岸が3本前後。竿は15~21尺。忘れたころに大型が飛び出す穴場ポイントでもあり軽視はできない。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【千葉・黒部川】阿玉川合流点(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

釣り方とエサ

両グルテン・グルテンセットのドボン釣りが主流。とくに大根塚周辺はクセのある流れ方をするのが特徴で、流れがないと苦戦する傾向にある。通しオモリは0.3~3号まで用意しシモらないよう浮力のあるウキ・カンザシタイプなどがあると釣りやすい。

道糸1.5号前後、ハリス0.6~0.8号、ハリは軸のしっかりした5~8号。ハリス30~40cmと長めがいい。

エサはグルテン繊維の強いアルファ21や新発売のもちグルに、いも系を混ぜると面白い。黒部川水系は以前からいも系が強く、年間を通していもグルテン単品で狙う猛者もいるほどだ。

バラケを打つなら開かないダンゴタイプ。ダンゴの底釣り夏+同冬+バラケマッハのド定番や、ダンゴの底釣り芯華単品でもいい。コイやアメリカナマズなどの大型外道も多いので、これらの魚が続いたら両グルテンに切り替えよう。

<週刊へらニュースAPC・中村直樹/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
黒部川
入釣料:無料。釣り台必携。
この記事は『週刊へらニュース』2025年3月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。