旅の相棒『グリッサンド』シリーズを手に、島根県松江で青物、アオリイカ、アコウと多彩なターゲットを狙う釣行を楽しんだ。エクストリームの岡林氏とTULALAフィールドスタッフ木村氏が、グリッサンド77とグリッサンド90を使い分けて、様々なフィールドと魚種に挑む様子をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版編集部・立石寿栄)
釣り旅の相棒:TULALA『グリッサンド』
「このロッドがあれば、とりあえず何でもやれる」。そんなロッドがTULALAの「グリッサンドシリーズ」だ。
目的を決めない、釣りたい魚を好きなスタイルで思いつくがままに楽しむ、そんな緩い釣りにエクストリームの岡林弘樹さん、TULALAフィールドスタッフの木村祥さんが訪れたのは島根県の松江。
青物、根魚にアオリイカと行く先々で「グリッサンド77」、「グリッサンド90」を釣り場やターゲット、使うルアーで使い分けて夜明けから夕暮れまで1日たっぷり楽しんだ。
釣り場は松江をチョイス
松江はエクストリームがある大阪から片道約3時間の距離。岡林さんは仕事終わりから21時に大阪を出発。深夜に到着して木村さんとの待ち合わせ時間まで車で睡眠。夜明け前の日本海を見ながら釣り場に向かった。
オールラウンドロッド
今回の相棒「グリッサンドシリーズ」はTULALAを代表するオールラウンドロッド。軟らかなティップ・粘るベリー・強靭なバットは汎用性と耐久性を併せ持つ。
シリーズ中でも「グリッサンド77」と「グリッサンド90」があれば近海ショアゲームの大部分をカバーできるモデルで、釣り場を見ながら魚、ルアーを決めてリールを付け替えながら釣りを展開していく。
朝はトップで青物狙い
曲がりくねった山道を通り空が薄っすらと明るくなったころ小さな漁港に到着。地磯を歩くため磯グツを履いて木村さんの後を追っていく。
海を見ると透き通ったクリアウォーター。この海を見るだけでも癒される。ガイドを務めた木村さんは地元アングラー。移動中の車内で「やっぱり朝はトップで青物」的なノリで釣り場を選んでいた。
波静かな湾内でトップで青物を狙うと、数投した木村さんのポッパーの後ろに追尾する魚の背びれが一瞬見える。バショウカジキか。いずれにしても魚の反応があった。
グリッサンド90
タックルはグリッサンド90とスピニングリール5000番の組み合わせ。ミチイトはPE2.5号、リーダーはナイロン60lbのセッティング。回遊魚狙いではやはりパワーがほしい。
グリッサンド90に求められたのは遠投性。フィールドテストが行われた北海道では、北日本の広大な海で狙うイトウやサーモンなどをベースに設計され、遠投が効くロッドの長さが必須となった。狡猾なモンスターたちと対峙した時に必要な、橋脚周りや沈み根などのストラクチャーから引き離すパワーも併せ持った。
15~30gのプラグを使うシーバスゲームや2ozクラスのビッグベイトゲームなどミディアムヘビークラスの釣りが可能。
仕様はバットジョイント2ピース、レギュラーファーストアクション、長さは9ft、ロッドウェイトは約234g、キャストウェイトが3~60g。
大物を想定したアシストグリップ
このアシストグリップが、大物とのやり取りを想定したTULALAロッドの特長のひとつ。
青物は不発
しばらくするとサワラの姿を確認できたため、ルアーをブレードジグ、メタルジグへと替えていく。が、魚の気配のみの感じ。
潮の状態からアオリイカが良さそうな雰囲気が目に映る。ちょっと気分を変えて岡林さんがグリッサンド77に持ち替えてエギングを試すことに。
エギングでアオリイカヒット
6時半すぎ、1投目、狙い通りにアオリイカがヒットした。秋シーズンを思わせるコロッケサイズを釣り上げた。中層に浮いているアオリイカがエギに追ってくる姿が見え、そのままスーッと寄ってきてヒットしている。
グリッサンド77
グリッサンド77は、ロゴに描かれているクイーンフィッシュなど海外遠征での南国ウェーディングゲームが発祥のロッド。立ち込んでの釣りは腕を伸ばした姿勢をキープするため、ティップ部分が重いだけで腕に疲労を感じる。
自重のバランスをとることで 手元に重心が来て持ち重り感の軽減を達成した。TULALAが得意とする最高の重量バランスのウェーディング・ショートロッド。かなり小さな小型魚から4~6kgまでの回遊魚が対象。
操作に必要な硬さを残しつつ、しなやかに曲がるブランクスは20~40gでのジギングやブレードジギングでも好評。仕様はバットジョイント2ピース、ライトアクション、長さは7ft7inch、ロッドウェイトは約175g、キャストウェイトが1.8~45g。
ガシラをキャッチ
アオリイカが釣れたということは捕食者である回遊魚の可能性は低いということ。山陰といえばアコウ!ということでワームにチェンジ。
海に沈み根が点在するところ。アコウ(キジハタ)に胸躍らせてジグヘッド10gにシャッド系ワームを投入するとリフト&フォールで魅了されたのはガシラ(カサゴ)。
朝マヅメの回遊魚狙いタイムは終了を迎えて、アコウを本格的に狙う場所へと移動する。
木村さんの話では、次の場所は遊歩道側にある地磯。砂地に沈み瀬がいたるところに点在するいかにもアコウが居そうなところ。