今回は、サラリーマンアングラーとしての私が「多少無理してでも釣りに行く」シチュエーションを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
風と潮がばっちりのタイミング
私が住むのは福岡県東部。福岡県アングラーの冬は北風との闘い。基本的に北に面した釣り場ばっかりなので、冬は風が強く釣りに行けない日が多く、平日であれば遠くに逃げることもできない。下げなり上げなりの狙いの潮が重なって、かつ風の無い、または風裏になるように吹く日というのはかなり限られる。
明日は休みだし釣りに行こうかな?と思い立っても自然はきまぐれ。人間様の休日に自然が合わせてくれるわけがないので、人間が自然に合わせて動くしかない。平日の夜に風予報アプリと潮位アプリを睨みつけながら、晩飯を速攻で済ませ睡眠時間を逆算しながら行ける時に行くしかないのだ。
ギリギリ釣りが出来るくらいの荒れの時
ベタ凪でいい思いをした日を思い返すと、案外少なかったりする。釣りはしやすくても魚は釣れない日というのは意外と多い。凪の日が続き、釣果に恵まれない状態でちょっと荒れたりすると急に釣れるという経験は何度かある。
論理的に考えると、多少海面が荒れることで人間の気配を魚が感じ取りにくくなりプレッシャーが下がる。波がさらったエビ、カニ、フナムシといった餌になるものを食べに魚が寄ってくる。赤潮気味の水が荒れることで流されて水質が改善される。等々といったことが考えられる。
色々な条件が複雑に絡み合って海況の変化点になってくれることがある。ベタ凪続きで釣れない状況が続いていたら、ちょっと荒れてくれと願ったりもする。
しかし荒れることでターンオーバーしたり、濁りが入ってかえって状況が悪化することもあるので時と場合による。
小雨や雨の直前直後の日
雨の日は釣り場が貸し切りだ。ほとんどの人は雨に降られてまで釣りはしないだろう。広いポイントを独り占めできるというわけだ。とはいえわたしも土砂降りの中で釣りをするのはさすがに心が折れる。雨雲レーダーを見ながら、これなら釣り出来るなという降り方なら出撃する。
また、夜のメバリングのように月が条件としてよろしくない魚もいるので雨雲で月が隠れるのを期待することもある。サラリーマンはどうしてもまとまった時間を取ろうとすると土日釣行となるので、ライバルも多い。小雨でライバルが居ないタイミングは逆にチャンスととらえている。
台風直前
台風が海に与える影響は大きい。魚たちは台風の接近を感じているのかは知れないが、台風直前に爆釣した経験が何度かある。遊漁船の船長が単日でこんなに良型が釣れるのは滅多にない、というレベルの釣れ方なので異常気象が魚たちになにかしらの影響を及ぼして結果荒食いに繋がるようだ。
かといって台風直前がいつでも爆釣かというとそんなこともないのでジンクスと言ってしまえばそれまでだ。だが、この台風直前の日の釣果をいまだに超えることが出来ないのも事実である。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>