元釣具屋店員でもあり、どっぷり釣りにハマっている筆者に、釣りライフを振り返ってもらった。忘れることができない「釣りの初体験」3つとは?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
アジングに目覚める
25年ほど前、6歳くらいの頃に父親に連れられサビキ釣りから釣りの世界に入った私にとってアジ=サビキでたくさん釣るものというイメージが強かった。その当時はそもそもアジをルアーで釣る釣り自体がかなりのマニアの間でしか浸透していなかったはずだ。
時は経ち、22歳で色々あって釣具店に勤め始めた頃にはだいぶアジングが一般に浸透していた。釣具店員である以上、さすがに人気の釣りであるアジングは無視できない。なんでサビキでたくさん釣れるものをチマチマと1匹1匹釣らなきゃいけないんだ、と思っていた私は渋々ながらアジングに触れてみた。
やってみるとわかった。なるほど、これは面白い。細い糸で小さいアタリを捉えていく釣り。いままでサビキで釣る事に慣れ過ぎていて、1匹のアジと向き合う繊細なアジングのゲーム性を自分が知らなかっただけだった。その後すぐに専用タックルを買い込み、今もアジングを楽しんでいる。
プラグで初めてメバルが釣れた
今でこそプラグでのメバル釣りはだいぶ浸透してきているが、それもここ数年の話。コアなアングラーは昔からプラグでのメバル釣りをしていそうだが、数年前くらいまではメバルをルアーで狙う=ジグヘッド+ワームで狙うのがライトユーザーの中では当たり前だった。
私が中学生だった2000年代後半でもそれは変わらずメバリング=ワームの釣りだった。いつもは電気ウキ釣りでメバルを狙っていたのだが、ある時なんとなくで買ったラパラのアイスジグをテトラ際に投げてみたのだ。そもそもアイスジグはキャストするのではなくバーチカルでロッドアクションさせて使うのがメインのルアーだが、当時はそんなことも知らなかった。携帯も持ってないの調べようもなく、とりあえず投げてみただけだったがメバルが釣れたのだ。
メバルは目が良いと父親から聞かされていたから、この硬くていかにもニセモノなルアーでメバル釣れるんだ?と驚いたものだ。メバリング=イソメに似た柔らかいワームでなくっちゃいけない、という固定概念があったからだ。それから時は経ち大人になって、今ではプラグでのメバル釣りにハマっている。
ルアーでシーバス初釣果
2010年頃の高校生くらいの頃だった。すっかり釣りバカ小僧になっていた私は、釣りロマンを求めてと、ザ・フィッシングを毎週欠かさず録画し土日は釣りに行くという日々だった。
基本的にはウキフカセ釣りや投げ釣りがメインだったが、テレビではルアーでシーバスを釣ったりしているのを見ていたので釣れるんだ、という事は知っていた。しかし特に師匠になるような人もいなかったので、何を買えばいいかもわからない。
試しにシーバスルアーのコーナーで何個かのシーバスルアーを親に買ってもらい近くの漁港で気が向いたときに投げていた。どこで釣れるかという情報源も特になかったのでボラが跳ねているところに向かってやみくもにキャストしていた。もちろん釣れないのだが、何度も通ううちについにマグレでシーバスがヒットした。
50cmを超える大物とのやりとりなんてボラを除けば初めてだったので、もうがむしゃらに魚を陸に上げる事しか考えてなかった。タモも持っていなかったので、悪戦苦闘しながらもなんとかぶり上げたが、なんで釣れたのかとか、どんな風にやりとりしていたのかはまったく覚えていなかった。
ふと気づくと安いバス用のロッドを使っていたので穂先は折れていたが、竿が折れたショックよりも達成感が勝っていた。この時のルアーはダイワのシーバスハンターⅡのイワシカラーだった。今でも記念で残してある。この1匹からエサ釣りよりもルアー釣りに傾倒するようになり、エギングやシーバス、メバリングにハマっていくきっかけとなった魚だった。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>