競技用エリアトラウトロッド「シルバーナ瀧TZ」の監修者であり、数々の大会で優勝している「瀧澤真一」さん。今回は新たにラインナップに加わるモデル【シルバーナ瀧TZ 51/FSL-LIMITED】を使用し、実釣解説をしていただいた。舞台は、静岡県御殿場市にある東山湖フィッシングエリア。強風に見舞われながらも、瀧澤さんの腕とロッドの優位性が随所に光る釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・河野)
東山湖FAでエキスパートが実釣
11月24日、静岡県御殿場市にある「東山湖フィッシングエリア」で、瀧澤さんに今冬発売された【シルバーナ瀧TZ 51/FSL-LIMITED】の実釣解説をしてもらった。「東山湖フィッシングエリア」は広大な敷地と富士山がくっきりと見えるロケーションの良さで屈指の人気を誇る施設だ。
爆風の中での釣行
当日の天候は快晴であったものの、風が非常に強く、10m/s以上の爆風が吹き付けるタフなコンディションであった。
最初の釣り座
この日は平日にも関わらず、多くの釣り人で賑わっていた。まずはボトムの様子など環境面を正確に把握するため、受付近くの比較的人の少ないポイントに釣り座を構えた。
当日のタックル
ルアーは1.6gのスプーンで、裏が金色・表がグリーングローのカラーを選択。朝一番ということもあり、スプーンでボトムの活性状況を確認することになった。
シルバーナ瀧TZ 51/FSL-LIMITED
実釣解説の前に、今回の釣行で大活躍した【シルバーナ瀧TZ 51/FSL-LIMITED】の特徴を紹介する。
高強度ながらスリムな形状
【シルバーナ瀧TZ 51/FSL-LIMITED】の最大の特徴として、ロッドの細さが挙げられる。この細さを実現するために、「カーボンフルソリッド」素材を使用。通常のカーボン素材を使用したロッドは断面が空洞になっているが、「カーボンフルソリッド」素材を使用するロッドは断面が空洞ではない為、強度が高い。
この一見華奢にも見えるロッドからは想像もつかないトルクフルなパワーを内包しており、魚に対して常に主導権を持ったやり取りが可能だ。エリアトラウトで使用することの多い、低伸度/高感度が特徴のエステルラインとの相性が抜群な一本になっている。
5ft1inのショートロッド
ロッド全体をショート化したことで、魚の取り込みがしやすく、「手前バラシ」のリスクを回避することが可能。
追従性の高さ
魚がヒットした際、フルソリッド素材ならではの「滑らかな曲線」を描く為、魚に対する追従性が非常に高く、フックアウトのリスクを極限まで抑えることができる。
シルバーナ瀧TZ 51/FSL-LIMITEDの開発背景
【シルバーナ瀧TZ 51/FSL-LIMITED】の開発に至った経緯や、「カーボンフルソリッド」に注目した理由について瀧澤さんに伺った。
エステルラインで「放流魚」狙い
近年、エリアトラウトフィッシングにおけるメインラインが、「エステルライン」になっている。そのエステルラインを、「放流ラウンド」のタイミングで使うロッドが欲しくなり、開発がスタート。
エリアトラウトの大会における「放流ラウンド」では、「いかに手返し良く魚を釣って、リリースできるか」が勝負となる。そこでこのロッドの「短さ・ノリの良さ・リリースのしやすさ」が武器となるのだ。
カーボンフルソリッドに注目した理由
テイルウォーク・ネイティブトラウト内に「トラウティア フェリーク」シリーズがあり、その1つにカーボンフルソリッド素材を使用した、4ft6inのショートロッドがある。それを瀧澤さんが使用した際、「カーボンフルソリッドはエリアトラウトでも絶対使える!」と確信。ただ、4ftクラスではさすがに短すぎる為、協議を重ね、5ft1inという長さに決定した。