立冬を過ぎ、各地の釣り場で釣果に陰りが見え始めている。そこで注目したいのが、千葉県旭市にある川口沼親水公園。同所は先ごろに他から移流された魚が居着きの魚を刺激し、沼全体の活性を上げているのだ。平成最後の冬、初陣は超美形~大型まで狙える〝東総の穴場〟を攻めに行こう。
川口沼親水公園の概況
周囲400mほどのかんがい用ため池。
釣り人には川口沼と呼ばれて親しまれているが、池の周囲は公園化され、地図や標識などには〝川口沼親水公園〟と記されている。
釣り場としての歴史は古く、以前はそこそこの魚影があり尺半クラスも生息していた。
だが、数年前に行われた護岸工事の影響で魚が激減。
現在は乗っ込み期と新ベラ放流時のみ、釣り人が集まる程度になっている。
ところが、10月中旬に至近の野池を干すにあたり、400kg前後の魚が同沼に移流されると状況が一変。
その魚が居着きの魚を刺激したのか、活性が一気に上がった。
移流直後はたびたび大釣りを記録していたが、食いがひと段落した現在はツ抜けが合格ライン。
しかし、ジャミがウキを動かして、容姿端麗な美ベラやいかつい顔の良型地ベラが顔を出すので退屈することはない。
今後もまだまだ有望と言えるだろう。
川口沼親水公園ポイント
川筋(野地エリア)
上流には流れ込みがあり、野地が豊富で乗っ込み期のメインポイント。
水深は1本弱~1本半と浅いが、冷え込みが増すこれからは水温上昇が早い浅場も狙いめになる。
また、新ベラは浅場を好む習性があるので軽視は禁物。
手前には掛かりがあるので、竿は12尺以上が無難。
北岸・出っ張り
ワンド入口の、大きく蛇行した周辺を呼ぶ。
突端部がよく、好んで入る釣り人が多い。
突端から北寄りのワンド向きは、季節風を背にできるので、これからの時期はお勧め。
竿は15尺以上を使用。
北岸・ワンド
季節風の影響が少ないので、冬季の1級ポイント。駐車場から近いのも嬉しい。
ワンドは人気ポイント
手前には所どころに杭が打たれてあるので、取り込みには要注意。
これからの時期は釣り人が並ぶので、18尺以上の長竿が無難。
東岸
東駐車場からもっとも近いポイントだが、季節風をまともに受けるので冬季の実績は乏しい。
水上デッキの陰を狙うと、思わぬ釣果が出ることがある。
竿は15~18尺。
南岸
南駐車場からポンプ小屋の間が人気。
季節風には弱いが、魚が居着いているので好んで入る釣り人は多い。
竿は15~18尺。