ナイトゲームIN泉南。昨年の釣果をスマホの画像で振り返ってみると、8月からタチウオの釣果がある。岬町以南はわり夏の早くからタチウオが始まるのだ。8月20日、夜。正直このタイミングでも、暑さにうだって出遅れた感はあった。だが海はタチウオだらけだった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
深日港の状況
この日は深日港に17時エントリー。日中はメタルジグ、ジグサビキを使って雑魚と戯れた。小アジも釣れたので、ベイトっ気はたっぷりと言える。イルカジャンプやエイ同士の謎の喧嘩なども見ることができた。潮もよく動いていて、ちょっと異様な雰囲気すらあったくらいだ。
エギングロッドと2500番スピニングリールを組み合わせ、10gのワインドリグを使用。ワームのカラーは、昨年実績のあったピンクを主に使っていく。巻きパターンとなったときのために、ワームはいろいろと持参した。95mmのミノーも使いどころがあれば、と忘れず持ってきた。タチウオよ、いざ尋常に勝負!
エサ釣りにタチウオ連発
日没が18時42分。タチウオはもう少し遅くからスタートするだろうと踏んでいたが、残照の時も終わり、すっかり暗くなってもなかなかアタリが出ないのには焦れた。しかし、19時30分くらいから、隣のエサ師がバカスカとタチウオを上げ始める。
アジについたタチウオらしい。しかも群れの密度が異常に濃く、また留まる時間も長い。1時間ほど隣のエサ師が「もう要らんわ」と苦笑しながら釣り続けるのを見ながら、忸怩たる思い。私はタチウオワインドにはまあまあ自信がある。隣でエサで釣れていて自分が釣れないはずはないと、気張った。
日没から2時間後にスタート
エサへのヒットはまあまあ早かったわけだが、一向にルアーに来ない。ヘッドで海を照らすと、海面でタチウオジャンプが見られた。レンジは表層らしい。テンヤ師が大したアクションを加えていないのに倣って、シャッドテールのワームに付け替え、リトリーブで釣っていく。これが的中、ガツン!とデカいアタリがくる。が、アワセ切れ。しかも数尾で襲ってきたのか、あるいはイトが水中で弛んでいたのか、PEラインが高切れしていた。うーむ。
――陸っぱりタチウオのルアーゲームとして、私は、「時合い、ワインド→反応が鈍ってから、リトリーブ」という典型的パターンしか自分の中にない。しかしこの日はワインドに反応するのが遅かったことから、もはや巻きひとつでいくか、と決めて、ヘッドウェイトを調整しながらリトリーブを続けた。何度もアタリが出る。ノセた、いや、バラした。
結果が出たのは、そんな煮え切らない状態が30分ほど続いてから。やはりフォールで食ってくれた方がアワセやすいと、ワインドに戻してガツン。しっかりと釣りきることができた。消波ブロックから陸に持っていって、フィッシュグリップで捕まえようとすると、暴れてフックアウト。慌てて追いかけたが、海に落ちてしまった。まあ、ワンキャッチではある。
エサ師のアタリが遠ざかったようだ。私もこの日、時合い以降はライトゲームのプランを立てていたので、ストップ。でももうちょい釣れたけどな。ワンポイントに拘泥しすぎた。
ライトゲームでアジ&サバ
さて、自分の「本職」ともいえるライトゲームを遅ればせながらスタート。時刻はすでに20時30分を回っている。しかし、まだそこら中にタチウオが留まっているので、あまりかっちりと小魚が留まった場所がない。それでも探り釣りしながら、アジ、サバを数尾ゲット。
アジは、昨年からこの時期の大阪湾沿岸では安定のアンダー10である。昨夏は悩ませてくれたが、今年は「極小リグ」という対策がすでに自分の中に出来上がっていたので、仕留めるのにそんなに苦労はしなかった。
うかつにワームを蓄光させると、フグに齧られてしまって、気分が萎えて納竿。まあ、いい釣りができたが、この日は何かもう少し手数を持ってきて、タチウオに傾注した方がよかったかも……。泉南は今、タチウオフィーバーなので、他のアングラーにもおすすめしたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
泉南エリア