梅雨が明け、盛夏のトモ釣りシーズンになれば、トモ釣り本番を迎え暑い(熱い)シーズン突入だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 武田英敏)
盛夏のあゆトモ釣り
今シーズンも例年同様和歌山県では5月1日にアユが解禁したが、増水でイマイチ思わしくなかった。5月13日に解禁した三重県・大内山川はロケットダッシュのごとく良型の数釣りができ、最高のスタートを切った。6月中には中部河川ではほぼ解禁されたが、線状降水帯による増水のためコケの付きが悪く、良い釣果が聞こえてこない。
早期解禁したばかりのトモ釣りは、川がまだでき上がっていなかったりする反面、気温の上昇や水温変化などで落ち着いてくれば、素直なポイントでアユがウソように飛びついてきて、よほどのことがない限り簡単に釣れる。
しかし盛夏となれば日に日に釣り荒れが進み、アカ腐れなどでさらにポイントが限られてくる。誰もが狙えオトリが簡単に入るポイントでは、増水後のリセットやたまたま数日釣り人が入川しなかったとき以外は難しい展開になる。
7月になるとアユも成長し、河川にもよるが私のホームの三重県・宮川上流や大内山川では20cm前後の型が平均となり、扱いやすいサイズで一番面白いシーズンだ。盛夏からハイシーズンに、いかにアユ釣りを楽しみながら数を釣るか、私なりに解説していきたい。
サオ
各メーカーからたくさんのサオが発売され、長さ、調子など好みで選択すれば良いのだが、1本のサオでオールシーズン楽しむとなると慎重に購入を検討した方が無難だ。まずはオールシーズンで最も入川するホームグラウンドに照準を合わせることだ。
カタログなどで確認しネット販売で購入もいいが、ホームグラウンドに近いアユ釣り道具が豊富な釣具店で、アユ釣り担当の詳しい店員さんに相談し、実際に手に取って購入を検討した方が後悔することなく購入できると思う。最終的には後半の良型アユ用に急瀬クラスが1本あれば、中部全河川オールシーズン楽しめると思う。
私の今シーズンのメインロッドは、今年発売された銀影競技ショートリミテッドのT80。コンセプトは小河川、風対策、軽快性。ショートロッドに求める性能を徹底的に追及。80M(T80M)は小河川を重視した細かなレングス調整が可能な50cmマルチ。87M(T87M、MT87M)はメインとショートの2通りの使い方ができる70cmマルチを搭載。私がホームグラウンドとする三重県・宮川上流、大内山川では最高に扱いやすい。
3本の穂先が標準で付属しており、状況に合わせて幅広く対応できる。使い分ければワンシーズンストレスなく使用できるサオだ。
水中イト
中級者の釣り人なら釣行する河川、掛かりアユの大きさなどを考えて自分流の仕掛けを作り、仕掛け作りを楽しんでいると思う。水中イトの種類は複合メタル、ハイブリッドメタル、ナイロンライン、フロロカーボンラインがある。年間を通して複合メタルで釣りをする人が大半だが、私は盛夏ぐらいからフロロカーボンラインの使用が多くなる。
渇水期になると、私のホームグラウンドではポイント何カ所か移動するか、足で稼いで着きアユを釣っていくか、または泳がせ主体の群れアユ狙いをしなくては数が稼げず、私は1カ所で粘っての釣りが多いため、比較的アユ任せのフロロカーボンラインでの泳がせパターンが多い。渇水期でも複合メタルでうまく泳がせて釣る人もいるが、フロロカーボンラインの力を借りると複合メタルで釣り切ったポイントでも拾えることが多々ある。
ハリ
ハリも薬のごとく各メーカーからたくさんの種類が発売されている。河川によってアユの種苗の種類、河川の石の並び、石の大小などによって違いがあるように、この河川はこのハリが良い、悪いとかも耳にすると思う。私が使用しているバリバスのハリなら、アステアTYPE2の短軸早掛けオールラウンドタイプ。掛けバリで迷ったらタイプ2といわれるほど多くの人から支持を得ており、浅場、深場とどんなフィールドでも安心して使え、どんな釣り方にも、中小型から大アユまで対応する。
万能バリのアステアTYPE3キツネ改良は、大アユ狙いに圧倒的な実績を誇るタイプ3。パワーあふれる野アユの固いウロコも貫通するハリ先を実現している。
アステア914Zは、中~小型アユをターゲットとした軽量オールラウンドタイプ。一度掛かれば深く刺さって保持力を発揮。内を向くハリ先形状のおかげで根掛かりが少なく、魚への掛かりは速い。
アステアギブ超早掛けタイプの最大の特徴は、独特なシワリR形状から構成されたフトコロ。早掛けの世界を一段と進化させ、超早掛けバリの世界を確立。触れれば掛かると言われるハリだ。
これらのハリをハリの号数、ハリハリスの号数、種類(ナイロンライン、フロロカーボンライン)を使い分けて当日の自分の釣りに合ったハリを使用している。