舟には乗るがこぎ出さず、桟橋直下を短竿で狙って手軽に大型をゲットする。こんなことができてしまうのが千葉県君津市にある亀山湖の湖畔にある亀山水産センター利用の桟橋直着けだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
亀山湖の概況
釣趣はないが手軽なので、大雨でも進んで釣行したくなる。またちょっとの空き日に、桟橋でも狙ってみるかの軽い気持ちで挑んでも、日並み次第では50cm超が出てしまうかもしれない。そんなお手軽極まりない釣りを今回は紹介しよう。
桟橋直下を狙えるメリットに加えて舟を漕ぎ出さずに釣りが可能なので、舟釣りが苦手な人でも手軽に始められる。また黄色の10ftであれば浮力があり安定感もある。さらにすぐに事務所があるのでトイレの心配も不要だ。
釣期とタイミング
4月中旬から魚が桟橋直下に溜まりだし最盛期は6~9月だが、長い年は12月いっぱい釣れることもある。記者が知る限り今期はすでに51.5cmが浮上するも、その後の釣況はイマイチ。しかし、いつ好転するか分からず油断はできない。狙いめは雨天で、とくに風が弱いシトシト雨が最適。逆に晴天強風は最悪。
過去の実績
数えきれないほど50cm超が浮上しており、それらはセンター内に飾られた魚拓で証明済み。また昨年は記者も6月後半の雨天に釣行し48.7cmを頭に28枚で半数以上が尺半超の数釣り経験したことがある。その時は竿10尺チョウチンだった。
舟選定
桟橋右側に並んでいる黄色の10ft艇利用が基本。通常は舟尾が桟橋に結んであるのでそのままの向きで乗船し、自前のロープを使い桟橋の手すりなどを利用して3点留めする。ただしクラッチがある舟とない舟があるので、ホームセンターなどで1個数百円程度で売っている小型のC型クランプ(万力)を2個持参すると便利だ。なお舟の向きを逆にしてもOKだが舳先にロープがない舟があるので、その場合は自前のロープを結び納竿後は原状回復する。
水抜き穴があるので栓を閉じて乗船するのが基本だが、雨天なら栓は解放のまま舳先を桟橋側にすれば雨水が溜まっても自然と水抜き穴から水が出ていく。ただし若干だが水が残るので、濡れてもいいバッカンタイプのバッグが使いやすい。ただしエレキなので出舟する場合は、解放のままだと水抜き穴から浸水(浸水しても浮力があるので沈没はしない)するので要注意。なお桟橋直着けであってもライフジャケットの着用は必須。
ポイント
満水近くであれば1級ポイントは桟橋幅が細→太に変化する境目の太い側。次に入口から数えて一つ目の大きなオレンジブイの両サイドでいずれもダムサイト向き。なお風向き次第では橋向きのほうがいい場合もあるが、両向きとも桟橋中央より入口に寄ったほうがいい。
無風なら影響はないが風が吹くと桟橋が前後に揺れ、先端ほどその振れ幅が大きくなる。満水時の水深は、桟橋先端で20m以上、1級ポイントで6m前後。なお両向きとも好みの位置に着舟可能だが、そこに別の空舟がある場合は自分でどかしてそこに入る。ただし納竿後は自舟空舟とも原状回復が原則なので、必ず守ってほしい。