10月に入り、東京湾のカワハギポイントの一つ、竹岡沖の模様が上向いてきた。台風25号の通過後に釣果が大きく上向き、30cmオーバーの特大から、10cm前後の小型のワッペンサイズまで、満遍なく姿を見せるようになっている。釣果もトップで30尾前後。時に40尾以上の数も出るようになってきた。そんな竹岡沖の模様を体感しようと私も10月前半に、金沢八景・弁天屋から実釣してきた。
カワハギの釣況は?
カワハギ船の舵を握るのは糟谷武彦船長。糟谷船長に釣況を伺ってみる。
「広範囲に魚がいるのは確認しているのですが、狙っているのは水深10~20m前後の浅場で、ツブ根が点在するポイントが中心です。数は釣り手によって差が出てしまいますが、サイズは大型から中型が揃っていますので、釣り応えは十分だと思います。今日も皆さんにとっていい釣りになるよう頑張っていきますね。」
と、物腰柔らかに話をしてくれた。
大人気のカワハギ船
午前7時15分の出船時刻までに集まったカワハギファンは総勢22名と満船。秋に開催されるカワハギ大会に向けての練習と位置付けたフリークも数多く、両絃11名ずつが座を構え、定時に舫が解かれた。
40分ほどのクルージングで、午前8時にポイント到着。
「ではここから始めてみましょう。水深は20mです。ちょっとフグが多いかもしれないので、エサはこまめに見てくださいね」とアナウンスが流れ、スタートとなる。
ゼロテンでヒット!
まずはカワハギの活性とどの層にやる気のある魚がいるのかをリサーチするため、船下に仕掛けを投入。
オモリ着底後、イトフケを取り、下オモリを底に付けるゼロテンションを基準に、底から上2mの範囲で仕掛けを揺らしながら探っていく。
すると、オモリが底から1m浮いた位置で、早速アタリをキャッチ。同じリズムで誘いを掛けながら、仕掛けを徐々に下げていき、ゼロテンションのポジションを取る。そして、仕掛けを止めたと同時にハリが口の中に入り、アタリも明確になったところでアワセを入れた。
1尾目から24cm良型!
金属的と言われるように、断続的で力強い引きが訪れるが、サオでその引きをいなしながら、一定のスピードでリーリング。無事に24cmの良型を手にする。
1尾目が底から少し浮いた層でアタリを出したため、次も同じタナからリサーチ。するとまたしてもアタリをキャッチし、1尾目と同様な流れで2尾目も手にすることができた。