マルキユーインストラクターのザ・チャレンジ!第26回は厳寒期のハコをナメるな!千葉県我孫子市にある小川つり堀園の小池を舞台に、完全底釣りで手賀沼産地ベラに挑む。取材日は強風が襲った2月21日(火)。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
小川つり堀園で実釣
2月21日(火)、晴天強風で実釣をスタートするが、まずは小川つり堀園の概要と今回のレギュレーションについて。
同池は近年では珍しい完全底釣り規定の池。宙釣りはもちろんのこと、段差の底釣りも不可だ。
釣り池は大池・小池の2面で、どちらも手賀沼産地ベラのみ。大池のほうが水深が深いうえ、そこそこ魚影は濃い。対して小池は良~大型のみを放流している。当然だが、小池のほうが難易度は高い。
ちなみにここで言う手賀沼産地ベラとは漁業権を持つ池主が、隣の手賀沼から船漁で仕留めてきた魚のこと。サイズは尺2寸クラスが中心で、大きいと尺半を優に超える。定期的に漁に出ては池に放っているのだが、それでも池主一人でやっていることなので、数には限界がある。
難しい「小池」を選択
「早い話が釣れない池なんだよ(笑)。とくに冬はね。考えてもみなって。今の時期、手賀沼で地ベラなんか釣れっこないでしょ。ここも同じだよ。数を釣りたいならほかの池に行ったほうがいい。ところで吉田くん、今日は何しに来たの?取材ならもっと釣れる池があるでしょうに」
とはここに通うスーパー常連の談(笑)。
さて、どっちでやる?
吉田が決めていいよ。
「小池でやらせてください!」
いいのね?本当に小池で?
「はい。難しいほどやりがいがありますから」
次にレギュレーションだが竿は12尺までで、ハリス長は35cmマックス。段差は5cm以内。以前はさらにウキの大きさとかハリのサイズの規定(とくに大会時)をされていたらしいが、今はそこまで厳格にはしていない。詳細は池で要確認。
「了解しました。任せてください。実は30年くらい前、電車でよくここには通ってたんです」
その話を始めるとオーナーが思いだしたのか「あの時の子が吉田くんかぁ」と感慨深げに当時のことを話しだした。
まあ世間話はそのくらいにして、とっとと釣りを始めよう。何せこの強風だし、昼前からさらに強くなる予報だから。
アルファ21単品でスタート
幸い先釣者はいなかったので、季節風をもっとも避けられそうな北西角の釣り座4番に座る。本当は1~2番だとさらに風は避けられるが、あまりに角では「ポイントがよかったんだよ」と言われかねないので、あえて角っこは外す。
「それで関口さんが2番ですよね(笑)」
もちろん!
竿は嵐月8尺。本当は12尺を振ればカケアガリ終端の向こう側、つまりはフラットな底面にエサが届くのだが、それだとウキが立つ辺りは風がもろに当たっている。今回は底形状うんぬんより、ウキの見やすさを優先しての竿選定となったのは致し方がない。
底ダテはフロートなしの粘土ゴムを使用。宙の状態でトップがゆっくり沈む程度の粘土量に調整して、それを丸めて両バリに刺す。
前後左右を時間をかけてじっくり測ると、左右はほぼフラットで、沖に向かって少しずつ深くなるカケサガリがりの途中のようだ。水深は3本継ぎで2本弱。
エサはアルファ21が30㏄+水40㏄の両グル。
ところで何でアルファ21単品なの?
「開かせるのは百害あって一利無しかと思いまして」
なるほどね。
タナを上バリ3cmズラシにセットして、7時半に第一投。
次回も「厳寒期のハコをナメるな!」です。
<週刊へらニュース週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>