真冬のフカセ釣りで44cm頭にチヌ11尾【福岡・苅田】 朝の2時間に連発

真冬のフカセ釣りで44cm頭にチヌ11尾【福岡・苅田】 朝の2時間に連発

12月29日、この日の釣り場は福岡・京都郡・苅田の白石の浜東側先端にあるテトラからの釣りだ。冬場は水深のあるテトラ周辺がチヌの越冬場所となっている。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)

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苅田・白石の浜でフカセ釣り

ここでの釣りは、まず第一に朝マヅメを狙うこと。第二に固定仕掛けとすること。これは仕掛け全体を軽くして食い込みをよくするためだ。釣れる時合いは干潮から満ち込みの四分ごろまで。これは固定仕掛けで釣る場合、サオの長さが5mちょっとなのでウキ下は3ヒロ程度までが限界となる。潮が満ちて水深が深くなると固定仕掛けでは釣れなくなるからだ。

ここで遊動仕掛けに変更すると、根掛かりの連発に見舞われてしまう。また、足場となるテトラは平らな面もあるが、安全のため磯グツと救命胴衣は必ず着用すること。

真冬のフカセ釣りで44cm頭にチヌ11尾【福岡・苅田】 朝の2時間に連発タックル図(作図:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)

まきエサはチヌベスト白3.2kgにオキアミ生L8分の1角を小さく砕き、よく混ぜ込んだもの。着水と同時に濁りが生じ、チヌの気を引くのに役立つ。仕掛けは固定仕掛けで3つのウキを使用したもの。エサはオキアミ生Lの尾をハサミで切り、オリゴ糖とみりん、酒カスと赤ワインを別々の容器に入れて3回ずつスプレーしたもの。

まきエサでポイントを作る

さて、当日は午前6時ごろに釣り場に到着。テトラからの釣りなので荷物を最小限にまとめる。キャップライトで確認しつつテトラ先端に釣座を構え、夜明けを待つ。明るくなってきたのでまきエサと仕掛けを作り、座ったまま手が届く位置にタモなどを配置する。まきエサを5分間ほど打ち込んでポイントを作る。

真冬のフカセ釣りで44cm頭にチヌ11尾【福岡・苅田】 朝の2時間に連発ポイント図(作図:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)

7時30分ごろに釣り開始。正確なタナを測ると約2ヒロ半(約3.5m)でハリスの長さ分だ。釣り方としては、まず前方右側に見える蓑島を目標に約15m先に遠投。仕掛けがなじんだらその周辺にまきエサを打つ。当日は西の風(白石の浜から吹く風)のためウキは右から左へゆっくりと流される。

真冬のフカセ釣りで44cm頭にチヌ11尾【福岡・苅田】 朝の2時間に連発ポイント図解(作図:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)

今は干潮の潮止まりなので潮流れとは関係ない流れ方だ。ひと通り流して仕掛け回収。エサを確認したところ1投目からオキアミの頭部だけかじり取られていた。チヌの仕業だ。

44cm頭にチヌ11尾キャッチ

同じ場所へ投入し、まきエサとつけエサを同調させながら勝負に出る。すると沓尾新港の橋の明かりが見える位置まで流れた時、飛ばしウキまで沈めるアタリ。軽く手首でアワセを入れるとガツンとハリ掛かりした。

真冬のフカセ釣りで44cm頭にチヌ11尾【福岡・苅田】 朝の2時間に連発釣り場の様子(提供:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)

首を左右に振るように沖へ沖へと逃げようとする。ビューンというイト鳴りを久しぶりに聞くと興奮するものだ。ハリス1.5号なので心配はないだろう。サオを立てて引きが弱まるのを待つ。すると力尽きたのか引きが弱くなってきた。海面まで浮かせるとあやしくギラリと輝いた。慎重にタモ入れして検寸すると44cmのチヌだった。その後、9時までの2時間で11尾ものチヌを釣ることができた。今回はここで納竿、釣り納めとした。

最後にまきエサかすをバケツで洗い流し、釣り場を来た時よりも美しくして家路に就いた。くれぐれも足元に注意することと、磯グツと救命胴衣を着用すること。

<週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
苅田港
この記事は『週刊つりニュース西部版』2023年1月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。