晩秋のシーバスゲームを、DUOのプロスタッフ橋本康宏さんが、同社BayRUFシリーズ初のシーバス向けのソフトベイト「BayRUF BR FISH 3.3"」「BayRUF BR HEAD」を使用して実釣。日々釣り人に攻められているハイプレッシャーの人気ポイントでの模様をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・岩下和弘)
東京・荒川でシーバスゲーム釣行
向かったポイントは、東京湾へ流れ込む荒川に架かるいくつかの橋の中でも、シーバスで人気の高い河口から約10.5Km上流にある橋。現地には15時にDUOプロスタッフで製品開発にも携わている橋本康宏さんと落ち合う。
まずは今回メーンとなるソフトルアーについて説明をいただきながら実釣に。
DUO『Bay RUF』
DUOのシーバス向け製品群となるブランド「Bay RUF(ベイルーフ)」は、ベイエリアでの多様なシーバスゲームに対応できるルアーを基本コンセプトに展開されており、今回初めてソフトベイト「同BR FISH 3.3″」が新たに加わった。サイズは3.3inch、カラーは12色で日中に威力を発揮するUV仕様は2種が含まれる。
また、ジグヘッドも「同 BR HEAD」がリリース。重さは3、5、7、9、12、14g、フックは3~9gまでが#1/0、12~14gが#2。
“静”の誘い:ただ巻き
大きな特徴は平らな面を上部にしてセットすればただ巻きでレンジをキープ。1秒間にリール1巻きを基本に、水深や状況に合わせて遅くしたり早くしたりして調整する。
“動”の誘い:ダート
反対に平らな部分を下部にセッティングすればダート仕様で攻めることができる。ジグヘッドは9g以上がオススメ。ワームをはじくイメージで左右にテンポよく、振り幅を長くとれば幅広いダートに。
静の誘いでスタート
今回は夕マヅメから夜の橋周りの明暗部に定位するシーバスを狙う。ピンポイントで”静”の誘いで、ただ巻きで攻める作戦。まず投げるカラーは、派手めな白や黄色などの膨張色系のチャートシルバー(背が黄色)をセレクト。
満潮が17時でまだ立ち込むことができない水位のため、護岸から遠投が必要なことから12gのジグヘッドをセレクト。薄暗くなり外灯が水面を照らし影ができはじめた16時半ごろからキャストを開始する。
BR FISH 3.3″&BR HEAD
同製品について橋本さんに伺った。
開発で気を付けたこと
「ただ巻きでは、真っすぐに泳ぐこと。水平になるようにセッティング。自然と漂うような動きになる。ダート設定では、ヘッドのフィンが効いてダートしやすくなる。素材の軟らかさにもこだわった。フックにワイヤーキーパーも採用し、ワームをきれいに刺せる」
使ってほしいシーン
「夜は人が多いポイントや先行者がいるポイントで釣り切ったあと、障害物周り、橋脚の明暗など魚がいるであろうという場所で使ってもらう。ミノーやシンキングペンシル、バイブレーションを使用した後のローテーションの最後の切り札として。ダートの場合は日中で水深があって潮通しがいいポイント(海浜公園や木更津沖堤防など)で有利に展開できる」
アワセのコツ
「重くなるまで巻き続ける。アワせない。ドラグ調整は万端に、竿は竿先が軟らかいものがいい。ライトからミディアムライトあたり。ただ巻きの場合長さは気にせず、ダートは8~9ftぐらいが使いやすい」
ピンテール微動について
「基本的に動きは出ないが、ただ巻きのとき、潮目や水の流れの変化のあるところでフワフワとピリピリとした微振動が出る。ダートの時は跳ねた瞬間バタバタとテールが動きアピールする設計。」
ワームの硬さについて
「食い込みのいい軟らかさとハリ持ちのいい硬さを併せ持ったバランスに調整されている。また、セッティングの基本はワームの真ん中にハリを刺すこと。真っすぐに刺せるようにワームにセンターラインが入っているので簡単にセッティングできる」
ヘッドについて
「巻きで有効な砲弾型とダートで効く三角形状をミックスしたハイブリッド形状で、巻きとダートを両立させている。また横のフィンが巻き心地の使用感があり、安定して層を引きやすい。ハリは刺さりがいいように細軸で粘り気がある靭性のある素材で、大型のシーバスのキャッチ率も高めている」
カラーについて
「夜は白とか黄色の膨張色で目立つ系の色目をセレクト、日中はシルバー系のフラッシングが強いものやUVシルバー、UVクリアピンクも効果的」