今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・円良田湖】

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・円良田湖】

冬の風物詩とも言える仕切り網内の新ベラ釣りが楽しめるのが埼玉県寄居町にある円良田湖だ。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース熊谷充)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

円良田湖の概況

今年も10月早々に網が張られ、中旬には新ベラが放流された。放流直後は束釣り連発などの報もあったが、今は荒食いがひと段落して落ち着きを取り戻している。新ベラ狙いで数釣りに挑戦するもよし、あえて地ベラを狙い型物の強引を楽しむのもよし。どちらの釣りもかなえてくれる貴重な釣り場、それが同湖の網中桟橋だ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・円良田湖】概況図(作図:週刊へらニュース熊谷充)

湖面が冬仕様となり、常管桟橋には仕切り網が張られた。舟釣りはワカサギ専用となり、ヘラ釣りが可能なのは網中を含め各桟橋と陸っぱりのみの形態が当面の間続くこととなる。

直近の新ベラ放流日が10月16日と18日に網中桟橋で行われた。すでに半月以上が経過しているので荒食いはひと段落といったところだが、相変わらず高釣果が持続中。釣り方も底釣りから浅ダナとさまざまなスタイルで楽しめている。

ポイント

桟橋が4本ある網中は入口から見て右端が浅く、左端(仕切り網寄り)がもっとも深い。また各桟橋の中央付近がもっとも深く、両サイドに寄るほど浅い。水深の目安は各桟橋の中央付近で右端から順に18、21、24、27~28尺となるが、あくまで目安としてほしい。

新ベラに限ってのことだが、晴天時の傾向として朝はタナが深く水温が上昇する午後は浅場のアタリが増える。つまりもっとも浅い右端の桟橋に入ると、午前中はアタリが少なく午後はアタりっきりになったりもする。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・円良田湖】連日好調の常管桟橋(提供:週刊へらニュース熊谷充)

水深が深い桟橋はその逆傾向で、午前中は安定的にアタっていたのに、午後になると急に上っ調子になったりする。常にこの傾向が当てはまるわけではないが、厳寒期前の晩秋はよくあることとして覚えておいて損はないだろう。

なお仕切り網寄り桟橋の折れ曲がり付近は、午後の早くから日陰になってしまう。寒さを嫌うなら避けたほうが無難だ。

また網中桟橋へ通じる渡り桟橋途中に段差があるので、歩行の際は注意してほしい(注意喚起の張り紙あり)。前につんのめりヘタをすると落水してしまう可能性がある。とくに早朝の桟橋表面が凍り付いている時は要注意。

釣り方とエサ

円良田湖の釣り方とエサを解説しよう。

新ベラ狙い

底釣りがベストで次点は底近くのチョウチン釣り。いずれにしても新ベラは深いタナにいる。エサは底釣りなら両ダンゴまたは両グルテン。グルテンセットでもいいが、かえって釣りが難しい。寄せる、釣るのメリハリを付けたほうが釣果は伸びるような気がする。

ただし寄せ打ちのダンゴはバラケ過ぎに注意。ダンゴタッチの置きエサをイメージして、それで食ってくるならそのまま続ける。両グルテンに切り替えるタイミングはアタリの出方だ。少しでも遅くなった気がしたらグルテンに切り替えてみよう。逆パターンは触りの量。触りが減ってきたと感じたら、ためらわず両ダンゴにスイッチする。

なお激シブ時は前述のエサでは通用しないことが多い。とくに水温が上がらない午前中は、段差の底釣りなどで対応したほうが釣果は伸ばせる。

地ベラ狙い

タナは浅めで竿も長尺は不要。深くても15尺いっぱいが妥当か。浅ダナ狙いなら10~13尺で十分だろう。エサは活性の具合で両ダンゴかウドンセット。とくに水温が上がる午後は晩秋でも両ダンゴでバクバクになることが珍しくない。

また閑散時(隣席が数席以上が空いた状態)なら両グルテン(チャカグル)も面白い。小ウキ&小バリ&ボソっ気のあるグルテンを武器にテンポよく打ち込めば、あるいは両ダンゴ以上の釣果が望めるかも知れない。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・円良田湖】タックル図(作図:週刊へらニュース熊谷充)

いずれにしても混雑時と閑散時、天候と気温で釣り方が大きく異なるのが晩秋の釣りの面白さであり難しさでもある。厳寒期になれば釣り方がある程度絞られるが、今の時期はまだそこまで水温が下がらない。水温上昇と混雑具合、隣の釣り方なども加味してベストの釣り方を選択すれば面白い釣りができるはずだ。

<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
円良田湖
桟橋料金:¥2100、半日¥1100(いずれも入釣料含む)
問い合わせ:管理事務所 TEL=048(581)8511
この記事は『週刊へらニュース』2021年9月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。