今回は、時合いを逃さないための有効手段「予備タックル」のメリットについてお話します。私のフィールドは瀬戸内海東端の播磨灘、ひとり気ままなボート釣りのシーンで失敗から学んだ播磨灘ノウハウです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
「時合い」とは
「時合い」とは、魚の活性が上がり「食う」気になった時ですが、予想がつくようなつかないようなのが時合いで、釣りをしていて至福な時間帯です。しかし、こんな時に不意のライントラブル。修復作業に時間がかかると時合いを逃しかねません。今回は、こんな最悪な事態を防ぐひとつの危機管理対策の紹介です。
ラインシステムのトラブル
磯のあるカケアガリや魚礁帯は、好ポイントとなる反面、潮が速い時間帯での根掛かりや魚とのやり取りでの根ズレは、ある程度避けられないかもしれません。着底と同時に底を切ることに集中しているものの、うっかりとミスを生じることがあります。うまく外れればいいのですが、リーダーやハリスの損傷、特にリーダーをラインシステムごと失うと修復作業で時合いを逃すこともあります。
また、急なカケアガリのポイントで、ハマチ狙いのライトタックルにブリが食った!嬉しいことですが、底を離すことができないと根ズレでラインブレイクが待ち受けます。さらに、サワラの歯の高切れは、泣くに泣けない不運さです。
これらは、待ちに待った時合いの真っ最中である可能性が多く悔しい思いですが、予備タックルをスタンバイさせておけば、即 復帰ができます。
ライントラブルの種類
ラインシステムの損傷は、他別するとふたつ。ハリスやサビキ釣りなどの幹糸を失うものと、リーダーを失う場合です。
ハリスを失う
エサ釣りが主ですが、ハリスの修復は、ハリとハリス、ハリスとスイベルの修復だけですので、短時間で回復できます。サビキ釣りでも予備のハリを結ぶか仕掛けの交換で完了です。事前に準備をしておくことができるので、ぼやきながらも素早くできます。
リーダーを失う
ジギングやキャスティングにタイラバ。この場合、ルアー部分だけを失うならば修復は簡単ですが、リーダーを失うと万事休すです。リーダーを結んで、フックやルアーを接続している作業時間は、結構かかります。時合いの大半や運が悪ければ終わります。
このようなことにならないために、仕掛けの予備は勿論ながら、予備タックルを常にスタンバイさせておくことが肝です。