猛暑に出かけたくなる長野の高原湖。数あるなかでも舟釣りができて、しかも長竿チョウチンが可能な釣り場は意外に少ない。首都圏から高速を使って約3時間、小海町にある松原湖は標高1130mの高地にありながら、管理釣り場並みの魚影を誇り、前述した特徴も備える貴重な釣り場だ。関東各地で35度以上の酷暑日でも、当地の朝は20度以下。涼しく快適にこの夏を過ごしてみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 棚網久)
松原湖の概況
水面標高1123mなので、夏は避暑を兼ねた釣行が可能。ちなみに埼玉県の熊谷で40度前後を記録した同日、当地の最高気温は32度と8度の差があった。真夏でも早朝は20度を下回るので、薄手のガウンなどは持参すべきだろう。
長野県内では珍しく手軽に着舟できるロープ着けの舟釣りが可能で、しかも水深があるので長竿のチョウチン釣りもできる。よって盛夏でも短竿を振る人は少なく、深場から抜き上げるダイナミックな釣りを好んで選ぶ人が多い。
7月29日現在、水位は満水。水色は若干の濁り気味。
ポイント
舟はあぐら用、跨ぎ用(釣り台持参)の2種類がある。どちらもきれいに整備され気持ちよく利用できるのがうれしい。
八ヶ岳を望みつつ舟着き場を離れると、すぐ左にあるのが弁天ロープ。ここは底釣り狙いの人が多いが、根掛かりが多いので注意したい。対岸の血の池ロープ周辺は浅いので時期的に不人気。
さらに舟を進めると左手に釣り桟橋が見え、その先に松原館ロープとピンクロープがあるが、この2本周辺は今の時期遊びボート(カヌーやSUP)にジャマされるので敬遠したほうが無難。
さらに時計回りに進むと、最深部付近を狙えるこの時期の1級ポイントとも言える稲荷ロープと中央ロープがある。前者は岬寄りが人気で、後者はうばの懐向きがいい。
さらに回って南・北風倒木ロープと続くが人気なのは北風倒木で、しかも岸向きが圧倒的。おそらく本湖向きだと日中は逆光になりウキが見にくくなるからだろう。