猛暑に出かけたくなる長野の高原湖。数あるなかでも舟釣りができて、しかも長竿チョウチンが可能な釣り場は意外に少ない。首都圏から高速を使って約3時間、小海町にある松原湖は標高1130mの高地にありながら、管理釣り場並みの魚影を誇り、前述した特徴も備える貴重な釣り場だ。関東各地で35度以上の酷暑日でも、当地の朝は20度以下。涼しく快適にこの夏を過ごしてみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 棚網久)
釣り方とエサ
松原湖での釣り方とエサを紹介しよう。
宙釣り
この時期のメインとなるエサは両ダンゴまたはトロ巻きセット。竿は9~13尺を用意すれば十分。
問題はタナだ。エサ打ち数投で舟べりやウキ周辺に魚影が見えるなら、魚の活性は高いと推察できるのでタナは好みで構わない。しかしいくらエサ打ちしても魚が見えないなら、活性は低いと判断しチョウチンもしくは深めのタナで様子をみる。それでもアタってこないならウドンセットのような固形物の食わせが必要になるかもしれない。
時間帯も大切だ。朝のうちはタナが深めでも、気温(水温)上昇に伴ってウキの下に魚が見えだしてくることがある。実釣時はまさにこのパターンで、時間の経過とともに魚の活性も上向いてきた印象だ。
両ダンゴの時、エサは持っているのに決めアタリにつながらないことがある。この場合、バラケマッハを差し込むことで一気にウキの動きがよくなることがある。セットのバラケでも同様。粒子の細かいボソに、ここの魚は好反応を示してくれるので、ぜひともエサバッグにはしのばせておきたいエサの一つだ。浅ダナタックルは3面参照。
底釣り
水深が浅い底釣りは小ベラ主体だが、たとえば北・南風倒木ロープの岸向きのようにある程度水深がある(竿18尺以上)のなら宙に負けない良型が期待できる。宙に比べて安定感で勝るので、この時期でも底釣りファンは多い。
エサは定番の夏冬マッハをよく練り込んだタッチや、それでも上っ調子になるならバラケマッハを抜いて夏冬ペレ底など比重が重くネバるタッチにしてみよう。
どちらのエサを使うにしろ、底釣りの場合、ハリは小さめがいい。角マルチであれば3~4号で、これらのハリが隠れる程度のエサ付け。夏の大エサは百害あって一利ナシだ。
<週刊へらニュース 棚網久/TSURINEWS編>