東北の海にもヤリイカの群れが到達。この海域の特徴は水深35mの極浅場で使用オモリは80号、ダイレクトな感触が楽しめる。季節限定のターゲットを求めてさっそく釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 菅野順也)
大海丸でヤリイカ狙い
千葉や茨城を中心に冬から春の人気釣り物となっているヤリイカ。数年前から東北の沿岸部にも群れが入るようになり、この地区でも人気のターゲットとなっている。昨年は4月中旬から姿が見えて出船していたが、今年は5月中旬からようやく出現となった。
5月22日(日)、宮城亘理荒浜港の大海丸へ釣行。私を含め地元の海への回遊を待ちわびていたヤリイカ釣りファンを乗せた第五大海丸は、5時に出船。航程1時間10分で南東部の水深35mに到着。
好調な滑り出し
海底付近に反応を見つけた山川大海船長からゴーサインがでて、仕掛けが一斉に放たれた。前日に続いて乗船の小野さん(塩釜市)が「釣っても食べても、私の大好きなヤリイカが来たので連日釣行です。昨日は28尾釣りました。今日も頑張りますよ」と船中1尾目を釣り上げた。
「きょうはどんな誘いに乗ってくるかな?」と、ゆっくりとした誘い上げと、上から刻みながら落とし込む誘いを試していた私にもきた。ツンツンと特有の触りからズンと重みに変わり、上げの誘いに乗せることができた。
多点掛け続々
その後はポツポツの展開となり船は5分の小移動。山川船長によれば「きょうの潮ならここにもいると思ったのですが、次は本命ポイントを攻めます」とのこと。船長の宣言通りに今度は着乗りで数本同時に竿が曲がった。アユもヒラメも淡水海水問わずなんでもこなす宇沼(柴田郡)さんは「ヤリイカは刺し身が最高ですね。美味いから知り合いに配ると、とても喜ばれますよ」と2点の次に3点の多点掛けを連発。
高校の同級生コンビで釣行の豊島さん(仙台市)は「イメージではそれほど引きが味わえないと思っていました。でもイカヅノに触れたり掛かったりした時は、他の魚にないなんとも言えない感触ですね」と伝わる手感にハマった様子。
同行の宮城郡・宮本さんは「私の釣りはルアーやテンヤがメインです。この釣りも同じ感覚で、ロッドアクションで楽しめるところが気に入っています」とダブルヒット。