淡水管理釣り場(エリアトラウト)のターゲットといえばニジマスがダントツでメジャーだが、よく見ると他魚種も放流されていることがほとんどだ。その中でも比較的放流されがちな「イワナ」の釣り方について解説してみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福岡崇史)
管理釣り場の放流魚種
管理釣り場でメインに放流されている魚種はニジマスであることが多いが、場所によっては通称「色物」と呼ばれるマス類が放流されていることも珍しくない。
例えばイワナやブラウントラウトをはじめとする濃い茶色の魚種や、ハイブリッドとよばれるタイガートラウト(ブラウン×ブルックトラウト)やジャガー(イワナ×ブラウントラウト)。ニジマスにおいても大型化するドナルドソンやヤシオマスなどのレア魚種が放流されている管理釣り場も、関東地方には多い。今回は比較的多くの管理釣り場に放流されているイワナの狙い方を筆者の経験からお伝えしたい。
イワナの特徴
イワナは自然河川では山奥の渓流~源流に生息し、ヤマトイワナやニッコウイワナ、キリクチなどの亜種に分類される。
天然モノは特に警戒心が強いが、自分と同じくらいの大きさのエサにも果敢に飛びつく大胆さも兼ね備えている。管理釣り場では身を隠しやすい水車や障害物、放水口の泡の下などに隠れていることが多く、特に朝夕は物陰から出て活発に行動する様子も見られる。
好奇心が旺盛
イワナは非常に好奇心が旺盛で、ニジマスに比べて一度ターゲットにしたルアーはしつこく追い回してくる習性がある。そのため捕食のスイッチが入った状態にしてしまえば、ちょっとしたコツさえつかめば釣ることができる魚種である。
イワナ狙いのルアー
管理釣り場でイワナを狙う時に使用するルアーは、スプーンよりプラグ類の方が圧倒的に狙いやすい。
使用するプラグ
筆者の場合、主にシャッド系のプラグを中心に使用している。日中は泳ぎ回ることより物陰や泡の下のボトムに定位していることが多いので、ボトムにステイできるシンキングタイプを使用する。特にボトムでテールを上げてステイできるリップにシンカーが付いたザッガー50B1やプレッソのダブルクラッチ45F2を使用することが多い。
カラー
よく使用するカラーとしては黒金カラーが鉄板であるが、基本的には釣り人から見やすいカラーをセレクトするといいだろう。特に曇天や雨天時、ブラインドで釣る時はフラッシング効果を期待できる黒金カラーをメインで使用し、サイトフィッシングで狙う場合は背中がイエローやピンクなどアピールと見やすさを兼ね備えたものがいいだろう。
イワナ狙いのアクション
アクションのコツとしては、ただ巻きよりジャークを多用するということである。ニジマスと異なり日中は物陰に隠れていることが多いので、障害物や放水口付近で連続したトゥイッチを入れる。興奮して追いかけてくることが多いので、重点的に攻めるといい。