メジナ狙い沖磯フカセ釣りで想定外の良型クロダイ5連続ヒット

メジナ狙い沖磯フカセ釣りで想定外の良型クロダイ5連続ヒット

いよいよ終盤を迎えつつある産卵期のメジナ釣りで、「どのようなポイントを狙うべきか」、「狙い方は」、「その仕掛けは」を解説していきたい。それと、最近釣行した静岡県西伊豆町仁科地区での釣行模様も併せて紹介しよう。

静岡県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

アバター画像
塩田哲雄

磯のメジナ釣りをメインに、神奈川県三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島をホームグラウンドに釣行しています。

×閉じる

海釣り 磯釣り

産卵期終盤に狙うべきポイント

条件として、潮の色、潮流の速さ、水温などいろいろな状況があるのでこれだとは言い切れないが、深場、浅場に関係はないと考えている。状況次第で2ヒロくらいの水深でも食ってくることもあったし、竿2本以上も入れ込んでようやく食わせられたこともあった。すべてではないが、潮色は多少濁っているとき、潮流はあまり速くないとき、それと多少荒れ気味のときに釣果がよかったように感じている。

釣り場の特徴としては、底根が複雑に入り組んでいるポイント、沈み根が点在し、磯際から切り立っていて、なおかつエグれているような地形がある磯が、産卵期の大型メジナには格好の場所となっている。

メジナ狙い沖磯フカセ釣りで想定外の良型クロダイ5連続ヒット渡船風景(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

狙い方

コマセは一日分として、高活性期のようにエサ取り対策用に十分準備する必要はない。ただそうは言いつつも、フグなど低水温でも元気な魚が居着いていることがあるので、上がる予定の磯の状況を考えたコマセを持参したい。分量としてオキアミ6kgに対して、配合エサは3袋を目安にしている。

作り方は、オキアミを全解凍にし、粒のままのオキアミ5kgに1袋ずつ配合エサを入れて混ぜ、3袋を綺麗に混ぜ合わせる。そこへ海水を少量ずつ入れ、少し軟らかめに仕上げる。最後に出来上がったコマセバッカンの手前側に、残こしていた粒のままのオキアミ1kgを入れて完成。配合と混ぜないオキアミは単独で時々まくことで、食い渋るメジナに対してアピール効果が期待できる。

まき方は、大量に入れるのではなく、少量をエサ取りのあるなしを見ながら、本命ポイントへまくことが大事。釣り方は、まずはタナをしっかり取った仕掛けで磯際から狙う。エサの取られ方やエサ取りが居るようならエサ取り対策をしながら狙うポイントをあちこち探っていく。そこから得られた情報を基に、次なる一手を繰り出し、結果が出ればよし、出ないときは更なる一手といった具合にあの手この手で食わせるように狙うことが肝心。

狙う距離もベタ際から自分が遠投できるエリア全てを平面とするなら、タナは縦のラインと考え、水深分を立体的に狙える仕掛けで探ることだ。

仕掛け

磯ザオの1.25号5mを基本に、シモリ根だらけの中を狙うなら、強引に寄せて浮かせ易い1.5号以上のサオの選択もありだと思う。要は、自分がどのようなやり取りをして取りたいか。取れる取れないではなく、あくまでも釣り人側の釣りに対する流儀と考えたい。そう考えると使うミチイトやハリスの各号数も決まる。私の場合、基本はミチイト1.75号にハリスは2号または1.7号を使用している。

ハリに関しては、エサの取られ方を観察しながら、パイロット的に最初はグレバリの6号から始めて、そのまま1日使うときもあれば、4号くらいまで落とすことも多々ある。

肝心のウキは、ベタ際1本しか狙わない釣り場のとき以外はMサイズからLサイズのG2号またはB号を基本にセットしている。釣りをする中で潮況次第で00号にしたり、マイナス浮力のものにしたりすることもある。いずれにしても、その釣り場の潮況で使える最低限の浮力のウキで釣りを展開できるようにしている。

以上解説した内容はあくまでも基本形で、状況次第でいろいろなパターンを用いて対応することで釣果アップを図るようにしている。

メジナ狙い沖磯フカセ釣りで想定外の良型クロダイ5連続ヒット西伊豆仁科カキハラで使用した仕掛け図(作図:TSURINEWSライター塩田哲雄)

次のページで西伊豆仁科での釣りの模様をリポート