今回は東京湾に春を告げる釣り、エビメバルの基本的な釣り方と釣況を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
エビメバル釣りタックル
竿は2.4~2.7m、オモリ負荷10~15号のメバル専用の胴調子(6:4)。
リールは小型両軸にPEライン1号前後を100m。サキイトを介するならフロロカーボンライン3~4号を80cm~1.5m直結する。
エサ
モエビと呼ばれる淡水エビが主流。エサ用のオケに海水が混ざると弱りやすいので注意しよう。淡水エビとはいえ、海中でもしばらく生きており、体が透明のうちは使用可能。死んで体が白くなったら交換のタイミングだ。
付け方は、まず付け根の第一節を残すように尾羽根のみを切り取り、そこにハリを刺す。通常は腹側にハリ先を抜くが、エビが小さい場合は丸まりやすいので背中側に抜いてもいい。海中で回転しないようにまっすぐ付けることが大事だ。
釣り方
タナはほとんど底付近。底に「着かず離れず」の位置にオモリをキープする。しかし、魚の活性が低かったり、水深が浅い場合は根の中に潜んでいることが多いため、仕掛けを根の中に送り込んでエサを沈めることもある。
オモリが着底したら、ゼロテンションで竿先をキープ。ゆっくり降下してくるハリが沈みきって停止するまで10~15秒待つ。アタリがなければゆっくり竿を立てて誘い、新しい場所に仕掛けを入れ替える。
広くポイントを探るキャストも有効。この場合、さらにイトをたるませ、縦の仕掛けを斜めに使う釣り方が有効な場面もある。
また、消波ブロック帯などの障害物周りを狙うことが多く、海中をイメージして変化のある場所を狙うことが大切だ。
アタリはいきなり竿先をバタバタたたくこともあるが、まずは「前アタリ」と呼ばれるエサに魚が近づき暴れて少し竿先をフワフワっと動かす程度。強くアワせるとスッポ抜けるので、ここは我慢。ゆっくり竿を立て、メバルが自らハリ掛かりする「本アタリ」を待つ。
障害物にぴったり居着いた魚は一度バレると再びヒットする可能性は低い。大型狙いこそアワセは慎重に。
誘い上げ最中、モタれるアタリを感じたときも同様に対処する。
ハリ掛かりさせたら魚をうまく泳がせてエサを踊らせ、積極的に多点掛けを狙うと楽しさが倍増するだろう。