ラインの進化はジギングゲームに大きな革命をもたらしました。ただ、その影には「ノット(結束方法)」の進化が不可欠でした。今回は、PEラインの最大の欠点を補う「ノット」について紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
PEラインの結束強度低下
PEラインの最大の短所は結束部の強度が低くなってしまう点です。フィッシングラインとしては致命的な欠点でした。ハリやルアーを結ばなければ釣り自体が成立しないわけですから、細くて強度があるラインでも扱いにくいものでした。
PEラインのメリットを活かしつつ、扱いやすく釣りに用いるにはどうすれば良いか?多くのアングラーが試行錯誤した結果、現在では当たり前になっているPEラインはメインラインとして使い、先糸(リーダー)を接続して結束部の強度低下を抑えるというものでした。
そこで必要となったのが、結束強度の低下しにくいノットの開発でした。今回はPEラインがフィッシングラインの主流になった最大の要因、ノットについて考えてみたいと思います。
ノットの進化
先に書いた通り、PEラインの短所は結束部の強度低下です。結束した場合、直線強度の40%程度まで低下すると言われています。3号で60lb強度があるPEラインでも、結ぶことで24lbまで強度低下が起こるわけですから、ライン本来の性能を発揮するためには強度低下の少ないノットが不可欠となりました。
この点を克服することができれば、PEラインのメリットが大きく活きてくるわけですから、多くのアングラーがこの難題に取り組んだ結果が今日のPEライン全盛に繋がっているのだと思います。
ラインとノットの関係性
PEラインの欠点を克服すべくリーダー接続部のノットは進化しました。PEラインの発売当初はリーダー接続には電車結びなどが紹介されていましたが、より細く強くなっていくPEラインに対応するように、ノットも改良され新しいものが開発されていきました。
ラインの進化はノットにも大きな変革をもたらしたように思います。PEラインが主流になることでさまざまなジャンルの釣りが大きく進歩しましたが、全てはノットの進化から始まったと言えるかもしれません。