11月上旬の土曜日にビッグシーバスを求めて、福井県福井市の九頭竜川へ釣行してきた。下流域のアシ際を攻め、3匹のグッドコンディションのシーバスと出会うことができたのでレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・小松大祐)
九頭竜川でシーバス狙い
11月上旬の土曜日は、落ちアユパターンのビッグシーバスを求めて、福井県福井市の九頭竜川の中流~上流域はルアーマンたちでにぎわっていた。
河川の上空にはトンビが飛んでおり、時折水面近くを滑空しているのが確認できた。ベイトのアユがいる証拠だ。
明るい時間に下見がてらルアーを投げてみるが、どうも流れが弱い。どうやらしばらく雨が降っていないようで、河川は渇水状態で水の透明度が高い。
しばらくルアーを投げてみるが、シーバスからの反応はない。ポイントを変えて探ってみるも、やはりシーバスからの反応はない。これだけの渇水状態で水の透明度が高いのと、人的プレッシャーによって魚も警戒しているようで、ベイトがいても良さそうなポイントでも魚が着いていないようだ。「これでは暗くなってからも魚の居場所を探すのに苦労するだろうな」と思い、中流域を見切り一気に下流域まで車を走らせた。
サヨリパターンでデッドスロー
九頭竜川の下流域は広大でアシが茂っている。アシ際で水に浸かりながら釣りをするウェーディングスタイルが一般的な釣り方だ。
秋の夕日は足早に地平線に隠れて、辺りはすぐに真っ暗になった。経験上この時期の下流域のメインベイトはサヨリだと思い、スリム系のミノーを中心に投げ込む。時折アシ際でピチャッと音がする。
明かりを当てると、やはり15cm程度のサヨリを確認できた。サヨリは派手には泳がずスーッと移動して止まって、またスーッと移動する。この動きをミノーで再現させるにはリールをゆっくり巻く、いわゆるデッドスローが有効だ。この時ロッドでルアーのブルブルを感じないことが大事で、ミノーが動きすぎないように注意する。
シーバス70cmクラスキャッチ
下流域は流れがきわめて緩やかだが、日本海側でも潮位の影響を受け満潮からの下げ潮が効いたのか、足元の流れがわずかに速くなった。あまり遠投せず岸際から20m程度を探るため、上流側に斜めにルアーを投げていくと、下から食い上げるバイトが伝わってきた。
アワセを入れると、シーバス特有のエラ洗いの音が聞こえてくる。徐々に魚を寄せてくると、グッドサイズの魚影が見えた。そこから数回の突っ込みをかわしてランディングに成功。70cm弱であろうか、コンディションのいいシーバスだった。