東京湾奥でも近年徐々に盛り上がりを見せてきたボトムチニングは、今要注目のゲームだ。今回は筆者が実際に東京湾奥でのボトムチニングゲームに望んだので、その模様をお伝えする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター沖悠太)
東京湾奥チニングゲーム
日時 6月3日(木)20時~21時30分
ターゲット チヌ、キビレ
釣果 キビレ2匹
場所 港区港湾部
ポイントに到着すると、北風が若干強めなのが気にはなるが、潮が動くタイミングなので総合的な条件としては悪くなかった。
唯一の懸念事項としては、先日まで港湾部で続いた赤潮が、どの程度チヌの活性に影響を及ぼすのかというところである。
ルアーセレクトと作戦
今回の釣行ポイントに選んだ港湾部のボトムは、広く続く砂底がベースとなっており、その中でも局地的に牡蠣殻帯があり、ゴロタも多数混在するといったハードボトムエリアである。
過去の釣行で得た筆者なりの意見だが、直リグだとゴロタの隙間にスッポリとハマってしまい、ラインブレイクしてしまうことが多かった。そのため今回の釣行では、根掛かりによるラインブレイクのリスクを軽減するために、ゴロタ帯での根掛かり回避率の高いフリーリグで臨んだ。
ゴロタに潜んでいるカニやエビなどの甲殻類をメインベイトとして捕食しているチヌを狙うため、クロー系ワームをセレクトした。
早々に25cmキビレ登場
まずはキャストを繰り返し、ボトムの形状や質をチェックしていくことに。ゆっくりボトムを引いてくることで、牡蠣殻帯に差し掛かったり、ゴロタがあるか否かといったところまで把握することができるためだ。
開始数投目、ちょうど引いてくるルアーがゴロタエリアに到達したところで『ゴゴンッ!』とバイト。早アワセだとフッキングできないことが多いため、少しステイさせるとさらに深いバイトがあり、そのタイミングでロッドをあおり鋭くフッキング!小気味いい引きで上がってきたのは25cmほどの小型のキビレだった。
牡蠣殻帯でキビレ追釣
小型のキビレをキャッチ後、サイズアップを目指し再びゴロタと牡蠣殻帯を念入りに攻めていく。すると牡蠣殻帯をゆっくり引いてきたところで『ゴゴッ!』とバイト。早アワセしたい気持ちを抑え、その場で少しルアーをホッピングさせると、予想通りその直後に追い食いバイトが!
ロッドのティップが抑えこまれるような重みのあるバイトだったため、鋭くフッキング!強烈なヘッドシェイク、突っ込みからして良型だ。ドラグを調整しながらパワフルな引きをなんとかいなしてキャッチ。上がってきたのは良型のキビレだった。静かな港湾部に鳴り響くドラグ音を聴きながらのファイトは、何事にもかえ難い興奮を味合わせてくれた。