海釣りのもっともポピュラーなターゲットの一種・カサゴ。疑似餌を使うルアーフィッシングでも簡単に釣れてくれるので、海釣りデビューにもいかがでしょうか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
カサゴゲームとは
カサゴをルアー(疑似餌)で狙う釣りを、カサゴゲームといいます。
ルアーは、基本的にワームというソフトルアーを使います。塩ビなどの素材で、小魚や海に棲む小さなエビ、カニ類などを模したものです。
カサゴは「ライトゲーム」という海の簡単なルアーフィッシングの中でも、もっとも好反応な、面白い魚です。アジやメバルなどの他の魚は少々難しいですが、カサゴは簡単。なんといっても、ライトゲームで狙える他の魚と比べて日中に反応がよく、特に海水温が上がってあくる6月~8月くらいまでは、「新子」といわれる小さな幼魚がすぐ食いついてきます。
いわゆる「穴釣り」などは、釣りに詳しくない方でも、なんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか? 消波ブロックの穴などを狙い、ワームや生エサを垂らすと、カサゴが釣れます。そのような場所が近くになくても、カサゴは海にいけば必ずそこにいます。
夏の新子は海に帰してやりたいですが、20cm級からはお持ち帰りして、食べてみるのももちろんいいでしょう。煮付け、そしてお味噌汁などで食べると、すばらしく美味です。
カサゴゲームのタックル
カサゴゲームのタックル、いわゆるロッド(サオ)とリールの組み合わせは以下の通りです。
ロッド(サオ)
ライトロックロッド6ft台、メバリングロッド6ft台~7ft前半
カサゴゲームには、魚のアタックに対する吸収がよく効く、軟らかめに味つけされたサオ先のロッドをオススメします。上のサオの他にも、少々穂先が軟らかいブラックバス用のサオなどを持ってきてもいいでしょう。
リール
スピニングリール2000番
リールは比較的小さめの番手の2000番でOKです。巻くライン(イト)は、フロロカーボンライン0.6号(2.5lb、1lbで450gの負荷に耐える)もあれば十分でしょう。
タックル流用もOK
すでにライトゲームに入門していて、夏の釣りにカサゴゲームという方は、手持ちのタックルをそのまま持ってくればOKです。アジング(アジのルアーフィッシング)タックル、メバリング(メバルのルアーフィッシング)タックル、どちらも流用ができます。
ただしアジングタックルで、ラインにエステルラインを用いている場合は、フロロカーボンラインを巻き直した方がいいでしょう。エステルラインは強度が低いので、カサゴのように海底でガッツリとしかけを食い込み、根に潜る習性のある魚との対決には向きません。
基本的なポイント&釣り方
カサゴは通年よく釣れる魚です。特に活性が高いのは夏~冬、厳冬期はさすがに難しいですが、初冬などは25cm級の大型が出るシーズンでもあり、実はカサゴゲームが一番面白いのも冬です。数釣りを楽しむなら夏、大型を狙うなら冬、というところでしょうか。
時間は、夕方~夜。狙うポイント(場所)は、漁港や波止などの足元です。ナマリのついたハリ、ジグヘッドにワームをセットして足元に落として、海底までイトを送り込んでから釣り人が横に歩いてコース(ラインを引いてくる道)を作り、あとはジグヘッドが海底から離れすぎないようにゆっくり巻いてくるだけです。
日中は穴釣りが釣りやすいでしょう(夜もよく釣れます)。その他、日中でも漁港などの身近なエントリーしやすい海で、足元の海底を狙ってカサゴを釣ることができます。デイゲーム(日中のルアーフィッシング)は、ダートという、ジグヘッドをピョンピョンと跳ねさせるような動きを演出します。
ダートは、海底まで着低させてコースを作ることは同じで、あとはサオ先のアクションでちょんちょんと上下に動かし、魚のアタックを待つだけです。キレのよい横跳ねアクションができる専用のジグヘッドもあるので、それを利用してみるのもいいでしょう。