早いもので、今年ももう半年となる。これから盛りを迎えてくる夏の釣りに集中するかたわら、魚全体の活性が上がる最盛の秋・冬の釣りを睨んで、タックルの準備などをしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
まずはタックルメンテ
まずは半年という時間をどのように考えるかだが、年末年始に釣り具のリフレッシュを実施したのなら、そろそろタックルメンテの時期といえる。
リールは基本的に3ヶ月に一回注油した方がいいといわれるが、実際、半年に1回程度でやっている人が多いのではないだろうか?かく言う私もその一人で、最近、ちょっとラインローラーがシャーシャーいいだしたので、注油とともに、部品交換も一部考えている。
ロッドも、その釣り物に対して1本しか使わないアングラーは、半年酷使したなら磨耗を気にすべきだろう。具体的にはガイドリングの錆び、ブランクスのキズなど。いずれもラインそのものや、キャスト距離をスポイルしかねないものだ。
またガイドリングの内側の汚れも、中性洗剤を含ませたスポンジで拭うなどして、きれいにしたい。これだけでイト抜けが向上し、きれいにラインがさばけるようになったりする。
付言するとリールに関しては1年に1回オーバーホールの必要があると、各メーカーからそう言われている。海水に丸ごとドボンをやってしまった人は、その必要があるだろう。
今見ておくべきは秋冬の釣り
初夏の釣り物はすでに始まっている。今年は全国的に梅雨入りが早く、そのために夏の釣りがやや前倒し気味になることが想定される。キスなどはすでに釣れ始めているエリアも多いようだ。私ももしやワームで釣れないものかと、今度サーフで試してみようかと思う。
ただ今は自分の夏の釣り物に集中するかたわら、秋冬のイメージを確実に持っておきたい。筆者の場合はアジが夏の間はほとんどお休みになり、ライトブリームがこれからの8月までのメインの釣りになる。トータル100尾ということを、ひとつの目標にしている。
しかし、このチヌ・キビレにうつつを抜かしていると、タチウオ、青物、エギングといった楽しい釣りにまで手が回らない。そして私は現状、最強レベルでもメバルチューブラーか、バスロッドMLしか持っていないので、どうしても強めのアクションが必要な釣りに対してもライトな装備になる。
それでも対応できるように、手持ちのリールのスプールにはひとつ、自分の中で最太号数である0.4号のPEラインを入れた。8本編みで12lb程度あるので、おそらくショアで掛けるほとんどすべての魚と、ラインブレイクの心配なく対等にやれるはずだ。
これにチニングロッドMLクラスがあれば、20gまでのジグも投げられる。青物を狙うという意味でいえば、それだけが不足している。ロッドは買い足す必要があるかもしれない。
というように、皆さんもおそらく夏の釣りに集中しながら、秋・冬をどうしようかと頭の片隅にそんなイメージもあるはずだ。それをタックルの準備から具体化しておきたい。
「秋」に照準を合わせて
シーズンごとに楽しい釣り物があるが、やはり、釣りの最盛期は秋だろう。ショアならばアジ、アオリイカ、青物、ちょっと遅れてタチウオなど、面白いターゲットが出てくる。
個人的に大阪南港のタチウオが昨年は壊滅的だったこともあって、今度は周到に狙いたいと思っている。今年は春アジから気配が濃いので、秋、アジがベイトになって海がフィーバーとなることを期待したい。そのためにタックルやルアーを揃えて、牙を研いでいる。
そしてこの時期にやっておきたいのが(といっても梅雨明けくらいからだが)、ポイントの探索だ。これを怠り、「まあいつもの場所で大丈夫だろう」という感覚でいくと、大スカシを食らうことがある。今は時期的に外出が難しいが、ストリートビューなどでも大体の釣り場のイメージを膨らませることができるので、頭の中にポイントをいくつも作っておこう。
<井上海生/TSURINEWSライター>