5月16日と23日、茨城・日立港久慈漁港のモンロー号からイシナギ狙いで釣行。それぞれ3kgと5kgの本命を仕留めたので、その模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・鈴木俊洋)
モンロー号でイシナギ狙い
5月16日(日)、茨城・日立港久慈漁港のモンロー号からイシナギ狙いで釣行。同魚は水深400m近い深場の岩礁帯に生息しているが、5月ごろから水深100m以下まで上がってくるため、期間限定ではあるが気軽に大物釣りが楽しめる。
さすがに100kg級はなかなか上がらないが、昨年は18kg級を上げることができた。
イワシエサのチョン掛け
この日は次第に風が強くなる予報。9時ごろまで竿が出せるかどうかの状況。全員が了承のうえ、9人を乗せて港を離れる。
ポイントの水深は85m。持参したイワシエサをチョン掛けにして投入。常連のなかには、サバエサの人もいた。試釣では船中1~4尾と、全員が型を見て最高のスタートをきった。
しかし、最初の流しは残念ながら不発。ふた流し目、右隣の竿が一気に海面に突き刺さった。2.5kgと小型ながら、そのパワーは強烈。この釣りの魅力といっていいだろう。
続けとばかり、竿先を見ていると小刻みに震えた。イシナギがじゃれ付いているのだ。やがて、”クンっ”と一瞬、竿先が引き込まれるが、すぐに元に戻ってしまう。
仕掛けを回収すると、器用にハリが付いたエサの頭だけ残している。この釣りに限ったことではないが、魚たちのエサ取りのうまさには毎回感心させられる。
一気に引き込むアタリで3kg
投入し直すと、エサを確かめるような前アタリはなく、一気に竿先が海面に向けて大きく曲がった。竿を手にとると、立てるようにアワセをいれる。
「よし乗った!」感触を確かめながら、海底から引き離す。だが、ここで無理をしてバラしては元も子もない。海底から引き離せば7割はこっちのものだ。
何とか頭をこちらに向かせることに成功。巻き上げを開始すると、電動リールが唸りを上げ、二度三度と繰り返す強い引き込みをかわしていく。
しばらく巻き上げると手応えが軽くなる。しかし、ここで気を抜いてはいけない。テンションが緩むとハリが外れることがあるのだ。
やがて、水面下に姿を現してタモに収まったのは、3kgのレギュラーサイズ。しかし、予報通り8時をすぎたころから風が強くなって9時に納竿。