三重県鳥羽市小浜出港の丸安丸にタイラバでマダイを狙って釣行した。当日は船中ブリやシーバスを交え美形マダイをキャッチできたので、その模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・出口和弘)
丸安丸でタイラバ
船からの釣り物が少なくなった1~2月の寒季にも、昨年末以降も好釣果継続中の三重県鳥羽市小浜出港の丸安丸。もらい海難事故で大破して、休業を余儀なくされる事態となったが、無事修理完了となり、営業再開後の初乗船で4月1日に釣行した。
出船時刻の午前7時の30分前には、全員そろって準備完了していた。概して釣り人は、時間前倒しで行動が得意と言って間違いない(笑)。
この日の同船者は常連で大型マダイ独り占めの井谷智也さんと、昨年コロナ休校で同行した中学生の息子に目の前で釣りまくられて親父の威信を失くした橋本尚さん、愛知県から参戦、乗船2度目の鈴木亮さんと釣りガールの古田里美さんの計5人だ。
皆さん船上マナーが良くて助け合い精神旺盛な人たちばかり。気兼ねなく楽しい時間を過ごせるので、釣果に関係なく気分良く釣りができてうれしい。
ブリ&シーバスが登場
航程20分で菅島水道を抜けた答志島北東のポイントに到着して、釣りを開始した。タングステンヘッド80gに定番のオレンジ、レッドのストレートネクタイで投入すると、思った以上に潮が速く着底2回で100mほど流されるので、100gに変更した。
誰かが釣れたらネクタイのカラーを合わせて変更するつもりで投入と巻き上げを繰り返すが、アタリなしの状態で1時間半が経過。底取り3回目で95mほどラインが出て、巻き上げ回収中にドスンと重いアタリ。根掛かりではないことは確認したが、この距離を巻き上げるのはかなりの重労働だ。
鈴木さんから「長い時間やり取りを楽しめていいなー」とかけ声が入る。何度もロッドをのされてドラグを滑らせ、うれしい外道8.5kgのブリをゲットした。
その後、胴の間の古田さんにも同様に強烈な引き。格闘している横では鈴木さんがドラグ調整などアシストして、90cm級のシーバスを無事取り込んだ。
50cm頭に美形マダイヒット
速い潮にはゆっくりめの巻き取りのセオリー通り、スピードがマッチングした古田さんは焼きサイズのマダイを追加。後半は海岸寄りの潮流の緩い浅場に移動して、ヘッドを80gに交換した。ここで鈴木さんに50cm級の美形マダイが釣れた後、私にも50cm、30cmの食べておいしいサイズが釣れた。
スピニングリールに変更していた井谷さんは、最長寸の65cmを筆頭に焼きサイズ多数を釣り上げていた。「ラストひと流し」の号令がかかり、納竿10分前に古田さんに続いて橋本さんが50cm、47cmの美形マダイをゲットして納竿となった。
帰港中に井谷さんが鮮やかに魚を絞めてくれ、血抜きして、おいしくいただくことができた。
<週刊つりニュース中部版 APC・出口和弘/TSURINEWS編>