外川から勝浦川津までの注目船宿や港を紹介。初めての場所は戸惑うかもしれないが、これを参考に新たなお気に入り船宿を見つけてもらいたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
外川港
利根川を挟んで向こうは茨城。銚子電鉄の終着駅である外川駅は木造で情緒満点。一度は見ておきたいところ。そこから徒歩6分ほどの場所に外川港はある。
利根川から流れ出てくる栄養満点の水が影響しているのか、同沖のヒラメは大判ぞろいだ。源正丸では4~5kgを筆頭に、竿頭10尾を超えることがある。昨年末には8.4kgの特大も浮上しており、自己記録更新を求める人の目標をかなえてくれる夢のエリアといっても過言ではないだろう。
特に同宿は遠く中部エリアからファンが足を運ぶほど、評価がきわめて高い船宿。ヒラメが禁漁になる前に釣行を。
片貝港
九十九里浜のほぼ中央に位置する片貝。
かなり広大な港で、全体を把握するためには車がないと厳しいほどだ。
遊漁船は数あり、ハナダイやヒラメが人気で定期的に大会を開催していたほどだった。増栄丸や直栄丸は現在、ハナダイで出船中。今季は例年以上に好調で狙いめのシーズンだ。第二二三丸はヒラメや根魚で好釣果を上げている。
釣りだけでなくサーフィンを楽しむ人も目立ち、観光地としての顔も。港近くの海の駅九十九里では直売所に海産物と農作物や土産物などが並び、2階には地魚などを堪能できるレストランもある。釣りの後、魚以外の土産を探してみては?
大原港
外房のなかでもっとも遊漁が盛り上がっているエリア。数多くの船宿が看板を掲げており、ヒラメやヤリイカ、マハタ、オニカサゴなどに出船している。
春栄丸は得意のヒラメのほか、午後出船でヤリイカを受付中。春日丸やつる丸も午後船があり、この営業形態は同地の特徴のひとつ。はなぶさ丸とニビヤ吉栄丸や大吉丸は、こじんまりとした船ながら、どんな釣り物にも柔軟に対応してくれるうえ、船長の人柄に惹かれて通うファンは多い。広布号はちょっと珍しいルアー主体の船宿。関東エリアではまだ新しい釣法SLJをいち早く取り入れ、マハタや青物を中心に出船中。
近隣には民宿や、浜焼きの店が点在。釣行前日に現地入りして一泊。夕食を堪能するといった、ぜい沢な時間をすごすのもいいだろう。
勝浦川津港
外房の中ではもっとも南に位置する勝浦川津。北の大原や片貝とは少し違った景観を楽しむことができる。
開けたエリアの後者に対し、同地はアップダウンがある地域。いかにも漁村といった風景がどこか懐かしい気持ちにさせてくれる。カメラを片手に散歩をすれば、インスタ映えする画のひとつやふたつは簡単に撮影できそうだ。
喜美丸はスルメやヤリイカといったイカ狙いで通年、出船中。現在は寒サバが土産になる2本立て。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>