豊富な釣りものがある大阪南港。秋~冬はタチウオに目が行きがちだが、メバルも狙ってほしい。リリースメインとなりがちなエリアなので、良型がよく出るのだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
大阪南港のメバリング状況
湾奥で海水温が若干高い大阪南港は、メバルのシーズンがやや遅れて始まる。12月くらいから釣れ出して、4月くらいまでは順調に釣れるが、5月には少し難しくなる。筆者の感覚としては、GWの連休を過ぎると、もう釣れないイメージだ。
2020年に関していえば、今のところ(最終釣行11月15日)、まだメバルは出ていない。今年は寒い冬だといわれているが、海水温は気温から1か月遅れでくるので、11月もこの暖かさ(これを書いている本日は日中最高気温が24℃)ならば、12月のスタートももしかすると遅れるかもしれない。
ちなみにタチウオも遅れており、アジも一部のポイントでしか釣れないので、今はカサゴに遊んでもらうのが良いと思う。
レンジキープ釣法が基本
釣り方はレンジキープ。これが基本だ。シーズン序盤はまだしも、リリースメインで学習するメバルはスレていて、ただ巻きで食わせるのが難しい。特によく目立つシャッドテールでリトリーブすると、そこで釣れる可能性のあるメバルがワームを見切ってしまうので、最初からピンテールのワームを「止め」で使って誘った方が良いと思う。
ワームのシルエットを、思い切って大きくするのもいい。大阪南港でメバリングしているアングラーの多くは、1.5inch前後の、ごく一般的なメバリングワームを使用しているように見える。賢いメバルはもちろん、連日投げられるその大きさは見切る。そこで、ワームのシルエットを上げて釣ってみると、反応がかわることがある。
尺メバルも狙える
大阪南港は湾奥エリアで、水色(すいしょく)が良くなく、あまり水質も良いイメージではないせいだろう。メバリングする人も、リリースメインのようだ。
これは個体数が一定程度に保たれる意味で良いことでもあるが、メバルをスレやすくする難しさも生む。ただ、リリースメインのおかげで、ポイント次第では、尺クラスが連発するので、私としては大阪湾近郊では南港のメバリングが一番面白い。
だが、肝心なポイントが限られるのが残念なところだ。釣りができる場所が少ないので、入ったポイントで長く釣るために、スレさせないような「静」の釣りを心がけたい。
大阪南港のメバリングのコツとしては、焦らずにワームを表層に止める。これに尽きる。反応がない時はコースを疑う。際に甘くなっていないか、また逆にタイトすぎないか。参考までに、アジが同じエリアに混泳している時には、メバルは壁にピタッと張り付く傾向があるようなので、一度前に投げてアジが釣れるようなら、壁際10cm以内を釣るように意識しよう。