事前に立てておいた作戦が見事にハマり良型ハゼが大漁。そしてルアーでの五目釣り達成となった10月1日の清武川への釣行レポートをお送りする。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・楢崎人生)
清武川でハゼ釣り
10月1日、宮崎県中部を流れる清武川下流域でハゼ釣りに挑戦。釣り方は6ftほどのブラックバス用スピニングロッドに、中通しオモリを使った投げ釣り。エサは赤イソメといった極めてシンプルな釣りだ。
清武川に限ったことではないが、ハゼ釣りは時合いやポイント選択を誤ると、アタリが減るどころか魚の反応を一切得られないこともある。しかし、この1週間前に1時間ほどの釣りで24匹の好釣果を収めており、当日もかなりの自信があった。
ハゼ釣り必勝法
偉そうな前振りをしてしまったがそれほど大層な釣り方ではない。要点は以下の3つとなる。
1. 時合いは満潮から下げの2時間ほど。
2. ポイントは他よりも浅い場所。干潮時には陸地となるような場所が好ましい。
3. 仕掛けは着底してからゆっくりと動かし続け、アタリがあったら仕掛けを止めて食わせのタイミングを与える。
時合いを逃さない
順に説明していこう。まずは1の時合い。「下げ七分の上げ三分」や「上げ七分の下げ三分」が海や汽水域での釣りの時合いとして有名だが、ハゼは潮位の高くなる後者の方が反応を得やすい。
浅場を狙う
勿論釣り場によって逆になる場合もあるだろうが、潮位が低いとハゼは深場に落ちてしまい摂餌行為も消極的になる。ところが潮位が上がると浅場まで上がってきて積極的にエサを追う傾向にある。ここで2のポイント選択が重要になる。
どの程度の浅場がいいのかという点では、清武川下流域に限っては干潮時には陸地となってしまうくらいの浅い場所が最もハゼが集まる。河川の地形は大雨などによって変化するので、釣行直前や釣行当日の地形把握が肝心だ。
誘いと食わせ方
最後に3の誘いと食わせについてだが、ハゼが集まる場所はかなりピンポイントとなることが多い。そこでアタリの出やすい場所より少し遠くへキャストして、ゆっくりとサオを引きながらエサをポイントへ確実に通過させてやる。またハゼは動くものに反応するのでポイントから少しずれてしまってもエサに気付かせることが可能となる。
アタリがあってもサオを大きく煽ってアワせたりせず、リールを半回転ほど速巻きしてハリ掛かりさせる。この時にハゼの引きを感じられればそのまま取り込み、ハリ掛かりしていなければ仕掛けをその場に留まらせておいて追い食いさせる。サオで大きなアワセを入れてしまうとハリ掛かりしなかったハゼからエサが遠くへ移動してしまうので追い食いのチャンスを逃してしまうことになる。
食い気のあるハゼを確実にハリ掛かりさせることが釣果を上げるには大切なので、アワセについては抜かりのないようにしよう。
ルアー釣りに転戦
ハゼの時合いは短い。満潮の潮止まりから2時間ほどで急に食いが落ちた。釣果としては44匹も釣れたとはいえ、時間的には何だか釣り足りない。
そこでルアーを投げてみることにした。清武川下流域でのルアー釣りはシーバス、ヒラスズキ、チヌ、メッキ、ティラピア、ハゼ、コチ、コイ、ウグイ、条件次第でヒラメ、シーズンと条件が揃えばオオニベも釣れる。