【南房2020秋】大型狙い「コマセマダイ釣り」入門 好ゲストにシマアジ

【南房2020秋】大型狙い「コマセマダイ釣り」入門 好ゲストにシマアジ

今回は千葉・南房におけるコマセマダイの概況と釣り方の基本について解説しよう。特大ダイが狙える秋は、この釣りのデビューシーズンとしても有望だ。

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(アイキャッチ画像提供:竜一丸)

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南房コマセマダイの概況

コマセマダイ釣りの状況だが、南房では大ダイラッシュ。また、青物も元気でシマアジも交じり秋の絶好期に突入。西川名の竜一丸では、午前船午後船とも、コマセマダイで出船。10月2日の午前船で、同船の今シーズン最大(暫定)となる8.3kgを富津市の丸偉夫さんが上げ、これを筆頭に2kg超え多数交じりで船中0~3尾に2kg超えイナダ0~1尾。

同日午後船では越谷市の澤田宏さんが6.7kgを上げ0~1尾。青物は引き続き元気で、4kg頭にワラサ・イナダ0~2尾。

【南房2020秋】大型狙い「コマセマダイ釣り」入門 好ゲストにシマアジ6.7kgの大ダイ(提供:竜一丸)

さらに翌日3日には3kg、3.7kgマダイが上がっている。4日午前船では2kg超えイナダが1~6尾で全員土産に。6日午前船では1.9kg頭にマダイ0~4尾に2kg超えイナダ1~4尾とシマアジ0~2尾とにぎやかな釣果になった。以下では、同地でのコマセマダイ釣りの基本を紹介。

タックル

基本のコマセマダイタックルは下図参照。同船ではオマツリ防止のためにミチイトはPE4号で統一。リールは手巻きでOKだが、大物に対応できるようにドラグ性能に優れたものを選びたい。

【南房2020秋】大型狙い「コマセマダイ釣り」入門 好ゲストにシマアジタックル図(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

仕掛け

コマセマダイの仕掛けは、ビシを使ってもいいが、プラカゴL+オモリという組み合わせがいい。現在は60号主体だが今後は深場を狙う場合80号を使用することがあるので、カゴとオモリ別体式のほうが経済的だ。竿をシャクったときに、ビシだとカゴ全体が大きく動くが、別体式にすることで、カゴが暴れることを防ぐことができる。

クッションゴムは1.5mm径30cmと細く短いが、これを目いっぱい伸ばしてファイト。大物が多く、クッション切れは珍しくないので、古くなったものや、スリ傷がある場合は即交換。特に接続部の傷などはチェックしておこう。

仕掛けはフロロカーボンライン5号6.5m1本バリ。「短め、太ハリス」が南房の特徴。ハリスが短いのでビギナーにも扱いやすいうえ、大ダイにも余裕をもって対応できる。さらに釣果に差をつけたいなら、チモトに付けるビーズの色、大きさ、形状など数種類用意しておいて状況に合わせて付け替えることを勧める。

釣り方

次に釣り方について紹介。近場に好ポイントが点在。移動時間が少ないのが特徴で、場所により異なるがタナは水深20~40mほど。秋~冬場は水深70~80mの深場を狙うこともある。ターゲット豊富な南房では、大きな船団になることが少ないので、温暖な海上でのんびりと楽しめる。

【南房2020秋】大型狙い「コマセマダイ釣り」入門 好ゲストにシマアジマダイほか青物も元気(提供:竜一丸)

タナ指示は基本的に海面から。例えば「40~37m。37で待ってください」といったように3m幅でコマセを振る。カゴ下部の窓は広め。3回に分けて一気にまき切るイメージ。

浅場で大型が掛かると鋭く走る。ドラグを活用して無理をせずに走らせながら寄せてこよう。逆に隣で大物が掛かった場合は仕掛けを上げてオマツリを防ぐ。

秋の大ダイを狙ってみよう

自己記録更新級が狙えるほど大ダイの実績は抜群。また、仮に本命に嫌われたとしても、ワラサと呼んでも差し違えない丸々としたイナダに、高級魚シマアジも期待できる。南房の海で実りの秋を満喫してみてはいかがだろうか。

【南房2020秋】大型狙い「コマセマダイ釣り」入門 好ゲストにシマアジ青物やシマアジが土産(提供:竜一丸)

<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>

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この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年10月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。