三重県の宮川上流は、上流の宮川ダムと三瀬谷ダムの間が釣り場となっている。一番の特徴は増水に強く上流の宮川ダムが放水しない限り、雨が降って濁りが入っても昼過ぎには濁りが取れて夕方にはきれいになる。要は支流の濁りが取れてくれば釣りになるのがうれしい。
3ポイントを紹介
毎年5月2週目に解禁日だった宮川上流も、昨年から5月11日に解禁となった。
ここ数年、宮川上流では解禁日から場所ムラはあるものの、安定した釣果が出ている。
人気のポイントではあるが、中流の3ポイントを紹介したい。
【大原オトリ店前の小又】
まずは大原オトリ店前の小又。
このポイントは上流のトロ場からアユの補給があるポイントで、釣り返しが効く。
上流の瀬肩からチャラ瀬が続くポイントで、下流にいくと段々瀬となる。
サオ抜けになりやすいのが、下流の段々瀬でオトリが止まり難いポイントが多くよく掛かる。
【大熊】
次は大熊。
上流の荒瀬から続く大きな淵があるので、アユの補給があり瀬肩から2つの落ち込みから段々瀬へと続く好ポイント。
型、数ともに揃う9月までのトモ釣り専用区である。
段々瀬も水深があるので、一つのタナで数釣りが楽しめる。
大熊の中段の瀬と荒瀬は右岸、左岸のどちらからでもサオが出せるので、午前中と午後で立ち位置をかえることにより釣果アップが望める。
【中瀬】
最後は中瀬。
このポイントは玉石底の流れの緩いポイントが多く、泳がせ釣りがメーンとなる。
オトリを自分より上流に泳がせる上飛ばしの釣りでよく掛かる。
基本、宮川上流は泳がせ釣りの方がいい。
中瀬下流の茶店前のチャラ瀬は中瀬では1番よく掛かるポイントで、右岸、左岸どちらからでもサオを出せるポイント。
先行の釣り人が居るなら正面には立たず、上流か下流のどちらかに入川するようにして邪魔をしないようにするのが最低限のマナーである。
さらに下流には瀬が続く好ポイントもあるので、先行の人が居なくなってから、先の人が釣っていたポイントを逆に釣れば、オトリが入る角度がかわりよく掛かる。
水温上昇が鍵
宮川上流は山間部を流れる河川なので、水温が上昇する午前9時ごろから追いが本格的になる。
そのタイミングでいいポイントに入れば誰でも入れ掛かりが楽しめる。
複合ラインを使い瀬を釣るのは基本、オトリの止まり難いポイントを釣るときには効果的。
金属ラインを使う荒い瀬は少ない。
仕掛けもナイロンまたはフロロカーボンラインラインを使うのが、釣果アップに繋がる。
初期はハリもキツネ型を使うのが無難。
後はハリ先がストレートタイプとシワリタイプを使い分けながら、どちらの形状がよく合うのか答えを出せば、釣果は間違いなくアップするはず。
余談ではあるが、5月1日に宮川上流で試し釣りを行った。
13カ所を約2時間かけて釣ったが、どのポイントも今年は場所ムラなく16~18cmのアユがよく掛かったとのこと。
今年の宮川上流は間違いなく解禁日から爆釣間違いないだろう。
宮川上流漁協