2018年アユ解禁!トモ釣りのキホンを解説【釣り方編】

2018年アユ解禁!トモ釣りのキホンを解説【釣り方編】

5月1日、関西では和歌山の日高川と有田川が日本で一番早いアユトモ釣りの解禁を迎えた。今年もいよいよアユの季節の到来ということで、今週のつり作戦はアユのトモ釣り入門編を掲載する。解説はアユ釣りの名手・大西満さん。タックルからオトリの扱い、ポイント選び、釣り方など、トモ釣りの基本を紹介してもらった。本稿で予習して、ぜひ出かけてみよう!

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アユ釣り 淡水の釣り

釣り方

まず、引き船から腰に差したタモにオトリを1匹だけ移し、手を水に浸けて冷やしてからオトリを優しく緩く、ゆっくりとつかむ。

掌の中で暴れていたオトリが大人しくなったら、ゆっくりとつかんでタモの中で鼻先を水面に上げてハナカンの先をあてがい、向こうへ横一直線に押し通す。

ハナカンは丸いけれど鼻の穴はまっすぐだから、「まっすぐ押し通す」のがコツ。

それからオトリをタモの外に出して、尻ビレの後端の付け根ギリギリにサカバリを打つ。

掛けバリの位置はチャラ瀬で尾ビレの先から5mm、早瀬でも1cm以内で、それ以上離すと底掛かりが多くなる。

オトリが泳ぐようなら、鼻先を水面に出す程度で沖の石の近くに誘導するが、ラインは緩く立てて、オトリが泳げば「それについていく」程度で従えばいい。

オトリは、行かせたい方向の反対方向に軽くラインを張るだけでそちらに向かってくれるから、それを利用して〝操縦〟するとうまくいく。

野アユは、オトリが尾ビレを振ると反応して突っかかってくるから、時々はラインを張って抵抗を与えるとよく掛かる。

アユが掛かると水中でギラリと光り、白い光がビューッと一直線に走る。

この、閃光が走ったときの快感はたまらないものがある。

2018年アユ解禁!トモ釣りのキホンを解説【釣り方編】掛かったアユ。

取り込みは引き抜き。

慌てることはないので、サオの角度がまっすぐ上に立つまで待って、その間にタモは手に持ってサオに添え、掛かりアユが水面に出るまでじっと待つ。

2018年アユ解禁!トモ釣りのキホンを解説【釣り方編】掛かったら浮くまで待とう!

アユが遠くへ走ったときはゆっくりタメて、ともかく「サオがまっすぐ立つ」まで待つことが大切で、サオが前傾のままで引き抜くと飛んでくるアユにスピードが出てトラブル多発だ。

アユが水面に出たらサオを上に突き上げてフワリと抜く。

これならスピードがないから確実に受けられるのだ。

最初に釣る所

トモ釣りはオトリ次第、と言われる。

いいオトリはどんなテクニックにも勝るから、まず養殖オトリを天然アユにかえるためにどこから釣るかが重要になる。

流速、ヨレ、底石の三条件を当てはめると瀬肩の始まり付近にあることが多い。

瀬肩の石の後ろのヨレの下、瀬肩の脇にできるヨレの際などが見逃せない場所だが、養殖オトリが浮いて沈みにくいときには、オトリの鼻先3cmに1号未満のチビ玉を付けるのもアリだろう。

いいオトリがとれたらそれをどこで使うか……。

瀬肩のカミのトロへ「カミ飛ばし」で泳がせてもいいし、瀬肩の落ちの瀬の石を攻めてもいいし、「そのオトリが入ってくれる場所」を勘案して釣るといい釣りができる。

ハリ交換は最重要事項

野アユがハリに掛かるのは「ハリに接触した四分の一以下」とも言われる。

ハリ先がチョンと魚体に乗っても、先が甘いと振り落とされるのだ。

それがブスリと刺さり込むためには、いつもハリ先はチョリチョリでないといけない。

ハリはいつも石に当たっているものだから、絶えずチェックする癖を付けておいて、常時チョリチョリのハリで釣りをすると必ずいい結果が出るはずだ。

美味しく食べる

アユはもともとおいしい魚だが、それをおいしくいただくか、その味を落とすかは釣り人の心がけ次第だ。

氷はクーラーに一杯入れて持っていくこと。

夏場の車中は温度が上がって氷が溶けるから、「クーラー満タン」にしておきたい。

私がアユをシメる時は、生きたアユをそのまま氷水の中に入れて冷やし、それから水を抜いて持ち帰るのだが、そのときに河原にタデがあれば二、三本抜いて持ち帰っている。

これをすり鉢ですって酢で溶いた「タデ酢」で焼いたアユをいただいたら、もう「一流料亭の味」だろう。

これぞ、釣り人だけの特権だ。

入川券

アユ釣りをするには入川券を買わなければならない。

アユを増やすための稚魚放流などの資金となるものだから、釣りをする前提のことだが、必ず買うこと。

たいていオトリ店で買える。

なお、和歌山県では「AYU友U30キャンペーン」と称して30才未満の人は申請すれば和歌山県の河川でのトモ釣り入川券を無料とするほか、サオ、引き舟、タモなども無料レンタル制度もあるなど、トモ釣り人口の拡大に意欲的に取り組んでいる。

<大西満/TSURINEWS編>

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この記事は『週刊つりニュース関西版』2018年5月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。