いよいよ開幕した夏のケンサキイカメタル。今回は夏の夕涼みにも好適なこの釣りで、トラブルを回避するためのちょっとしたコツを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
夏のケンサキイカ開幕
梅雨が開けると水温が上昇、夏の高級イカであるケンサキイカ釣りが本番を迎える。私たちの仲間は、今年もシーズン本番を待ちきれず、なじみの船長に毎週ケンサキイカ釣りの予約をしている。
ケンサキイカ釣りは夏限定の釣りなので、シーズン最初の釣行は前年のことを忘れていることが多い。今回はそれらを思い出す意味でも、私が行っているトラブルを少なくする方法をご紹介したい。
1.釣る前の準備
釣りの前に、事前準備が心配なくできていると、精神的にも安定して、釣りを楽しむことができるというものだ。
乗船前の準備
まず大事なのは、船に乗る前に陸でできることはすべて事前にやっておくことである。
乗り合い船では、ポイント到着後に揺れるし、狭い船の上での作業は、手元を見つめるので船酔いにもなる。準備を事前にやっておくと、船酔いになる原因を取り除くことができる。つまり、サオのガイドへのイト通しはもちろん、さらに仕掛けにスッテもつなげておいてもいい。
スッテは箱から出しておく
また、スッテと呼ばれるイカ用の擬餌バリを釣具店で買ったままの状態で道具入れに入れている人をよく見かけるが、私の場合はその日に買ったスッテでも、すぐに箱から出して事前にスッテ入れに収納している。
釣りの最中に、スッテの色や大きさや形のチェンジは再々行うのが、釣果を上げるコツだが、箱から出しておくとスッテチェンジ時もすぐ取り出して、素早くスッテを交換することができる。海上でゴミも出ないし。誤って海にゴミが飛ばされることもないので、環境にも優しいのである。
2.サオ先のイト絡み防止
スッテで誘いをかける時は、サオを大きくシャクったり、同じ場所でシャクって激しくシェイクしたり、何度もたたいたりする。このとき、ミチイトとして使っているフニャフニャのPEラインはガイドに絡みやすい。
そこで、ガイドサオをインターラインザオのようにして、イトがらみ減少の工夫をしている。具体的には、一番先のガイドから4~6つ目のガイドの一番外側をイトで結んでおくのである。仮にPEラインがガイドに引っ掛かりそうになっても、ガイド同士の外側を結んだイトで滑るため、ガイドに絡むことが激減する。
激しくシャクっても、イト絡みでサオ先が折れることがないとわかれば、存分に強く、何度も多くシャクることができる。誘いが心配なく存分にできるので、釣果も伸びるというわけだ。