真夏のような陽気になった6月3日(水)、今シーズン初めて東京都中央区にある佃堀にハゼの様子を見に出かけた。5~10cm25尾のハゼをキャッチした釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・岩井一彦)
佃堀でハゼ釣り
14時すぎ、同場所のシンボルになっている朱色の佃小橋に到着。満潮で水位が高く、底は見えない。小魚の群れが多い森稲荷神社側の右岸に入釣し、石積み護岸の上から竿を出す。
最盛期には石積み護岸の斜面上にへばり着く、まっ黒なハゼの群れを見られるが、この日は点在する程度で時期尚早の感じ。魚は下にいるものと思い、護岸寄りの底を狙う。
当日のハゼ釣りタックル
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.6号をいっぱいに結ぶ。ハリス0.3号5cm、袖バリ1号をチチワ結びで接続。軸付きセル玉ウキ8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付け、板オモリでウキ全体がゆっくり沈むように浮力調整。エサは生食用ホタテの貝柱を2~3mmくらいにちぎり、チョン掛けにしてハリ先を出す。
ウキ下を1mに取り、護岸際にエサを投入。近くに魚がいれば興味を示して、すぐに追ってくるはず。しかし、アタリがないので投入点を変えながら広範囲を探る。
マハゼ10cmをキャッチ
ウキを前後左右に移動して誘いを入れると、5分ほどしてやっと反応。小刻みに動いたので、そのまま様子を見ると、水中深く、沖へ斜めに引き込む。軽く竿を立ててアワせると、プルッ、プルッときてハリ掛かり。どんぐり目のひょうきんな顔つきをした鉛色の魚体が登場。釣れたのは10cmで、この時期としてはまずまずの型。丁寧に扱いバケツにストックする。
このあと、アタリは多いものの、ハリ掛かりしないことがしばしば。誘いとアワセのタイミングを変えていくと6~7cmがポツポツ釣れた。10尾くらい釣るとアタリが遠くなったので対岸に移動。
デキハゼは高難度
アシ際のゴロタ石の上に7cm未満のデキハゼがチョロチョロしている。ウキ下50cmでエサを落とすと、1投目からひったくるようにアタッたが、ハリ掛りしない。ハリをタナゴバリに交換すると何とか乗せることに成功。それでも魚が小さく釣り落としが多い。
30分粘って5~6cmが5尾とハードルが高かった。
ヘチでテナガエビがヒット
17時すぎ、ストックしておいた魚を放流し、桟橋の整備を終えた住吉神社側の様子を見るために移動。係留されている船を前面に、水中に見えるヘチの鋼矢板の際を探る。水深1.2mで水面より足場が高いため、2.4m竿に変更、仕掛けは同じ。
矢板の陰へ静かにエサを落としてアタリを待つ。竿を上下に動かし、エサを躍らせて誘う。すると、ウキがスーッと水中深く引かれた。聞くようにアワセをいれるとツン、ツンとした手ごたえ。「もしや」と思いそのまま抜き上げると全長20cm近くのハサミの長いテナガエビが登場。この堀で釣れるとは驚きだ。
マハゼの時合到来
次はウキがナジむ間もなく竿先が絞られ強い引き込み。竿でいなした後静かに抜き上げると9cmのマハゼ。続けて同じポイントにエサを投入すると動きが活発になる。
時合いを迎えたようで、ひったくるようなアタリもあり、同型が3尾連続ヒット。その後、サイズダウンして7cm前後がポツポツと釣れた。