釣り人なら誰にでも「これをしたら釣れない」、「これをすると釣れる」という験担ぎ(げんかつぎ)やジンクスがあると思います。波止ライトゲームが大好きな筆者が心がける『5つの説』を紹介。信じるか信じないかはあなた次第です。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
験担ぎ1:前日に魚を食べない
魚釣りに行く前は、天上だかどこからか見ている魚の神様に「いい子ちゃん」をして見せておく必要があるように感じる。そこで私は、「明日は釣りに行こう」と決めている前日には、魚関連の食材は口にしない。
焼き魚、刺し身など、もっての他である。そのような露骨な殺生をすると、次の日に魚に総スカンされるような気がするのだ。とか言いつつ、たまにサバ缶なんかを食べてしまう。しかし、うっかり食べてしまった後には「いやいや、魚の臭いがついた方が自然に溶け込めていいはず」とポジティブ変換して考える……。
験担ぎ2:電話に出ると魚が釣れる
釣りの最中に電話がかかってくるのは嫌だ。集中できないし、気分が壊されるからだ。そして、しぶしぶ取ろうものなら、ぽろっとケータイを海に落とす危険も高い。こればかりは本当に怖い…。
しかし、それでもあえて電話に出る…ときもある。なぜかそうすると、魚が釣れることがあるからだ。とはいえ、電話で話しながら魚が釣れちゃうことなんてことはないのだけれど。
もしかしたらBluetoothでハンズフリーにすれば、突然のバイトにも対応できるかも!?今度試してみよう。
ちなみに私はこの「電話に出ると魚が釣れる」というジンクスを、よく言う釣り人の「殺気が消える」というやつではないかと考えている。携帯電話に片手を取られ、こっちではお留守になっていると感じているロッドワークやリーリングなんかが、魚にとってはこれ以上なく水中に溶け込んだ「ナチュラルアクション」になっているのかもしれない。
験担ぎ3:爆釣日の音楽を車で流す
めちゃくちゃよく釣れた日、車の中ではほとんど自分の好きな音楽をかけて気持ちよく帰路に着く。魚をリリースすることが多い私にとって、この瞬間こそ、その日の釣行のカタルシスと心地よい余韻の時間といっていい。
そのような日にカーステレオでかけた音楽を、なんとなく記憶にとどめておく。そして、次回の釣行時に、釣りに向かう道中で同じ音楽をかけるとよく釣れる気がする。いや、まったく逆効果になることもある気がするが……。
験担ぎ4:猫が来ると釣れる
ふと気づくと、背後に猫がいることがある。魚の釣れそうな匂いをかぎつけたのか。諸々の「気配」に敏感な猫は、釣りの上手な人の後ろにつくと某メーカーのプロダクターも言っていた。
私自身は、なんだか「はよ釣れよ」という圧をかけられている気がして、猫相手にちょっと気後れしてしまうのだけれど……。
ただ、確かに猫が来ると釣れる感じはする。ちなみに、不吉の象徴みたいな黒猫でも問題ない。私の経験では、黒猫の群れが後ろについてもよく釣れたことがある。釣れた魚の1匹、2匹はお食事に献上する。ありがとう、猫ちゃん……と。