ルアーフィッシング好きの筆者が、9年間通い続けた木曽川河口の好ポイントを紹介。立ち入る際の守るべきルールも解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・高畑光邦)
木曽川河口ルアーフィッシング
私が初めて木曽川でルアーフィッシングをしたのが9年前。仲間に誘われたのがきっかけだった。当初はルアーで本当に釣れるのか、しかも大きな魚が釣れるなんて信じてもいなかった。
仲間に誘われたから試しにやってみるかという感覚で準備したが、何を準備していいか全く分からなかった記憶がある。仲間に聞きながらインターネットや釣具屋で全てをそろえた。しかし、釣果もなく釣れない日が半年続いた。
あれから通い続けること9年、ようやく木曽川を攻略することができた気がする。そこで、これから木曽川でルアーフィッシングをしようと考えているアングラーに少しでも準備がスムーズにできるように、また木曽川で魚を釣りたいと思っている人たちに私のメソッドをお伝えして釣果につなげてほしいと思う。
河口部のポイント概要
フィールドは河口から尾張大橋までの右岸がメインフィールドだ。
河口〜沖堤防
河口入口には水門や湾岸道路の橋脚があり、魚が着きやすい場所は多い。そのため岸からでも十分に狙える。河口周辺では干潮でも水深3m以上あり、ウェーディングする場所はないため、河口周辺で釣りをする人は岸からの釣りになる。
河口先端から10m先に沖堤防がある。この沖堤防までウェーディングして渡るのだが、大潮満潮で水深が3m以上あり、沖堤防は沈んでいるため下げ潮になって水深1m以下でウェーディングを始める。この沖堤防の幅は1mほど。
この堤防の東側が木曽川、西側が揖斐川となる。河口先端部手前は木曽川と揖斐川がつながっているため、木曽川からの強い流れが揖斐川へと合流する。この合流点からウェーディングして沖堤防まで慎重に渡る。堤防までの底質は石畳になっているが、渡れる場所が限られているため必ず干潮時に渡る場所を確認しておくことが重要だ。
沖堤防まで渡ると堤防上は海藻で滑るため、ウエーダーのフェルトスパイクが活躍する。慎重に堤防の上を1kmほど歩き、先端まで行く。
沖堤防の特徴
沖堤防上から木曽川(東側)では手前からカケアガリで水深3m以上ある。さらに岩も多い。干潮時でも2mはある。また揖斐川(西側)は平らな岩が数m先まで続くが、その先はフラットな砂地だ。揖斐川の干潮時は、水深は50cm以下になるためウェーディングで入っていけるが、揖斐川側は砂地のためエイが多くとても危険。
木曽川(東側)では堤防の先端まで行かずとも途中で十分釣れる。また木曽川(東側)では干潮時でも水深があり、ウェーディングできない。1級ポイントは先端。堤防が切れていて、木曽川から揖斐川へとつながっているため、流れもあり底は岩やカケアガリなど複雑な地形になっている。
先端では揖斐川(西側)を狙う。西側は深場から一気に浅場へと変わる地形になる。しかし、急激なカケアガリのため根掛かりもある。ルアーロストの覚悟が必要だ。ロストしないようポイントの地形を把握する必要があるが、数投すれば地形は把握できる。またこちらは1級ポイントのため、先行者が入っていたら諦めて違うポイントに入る。
ウェーディング時の注意点
大潮満潮時でも岸際は水深2m以下。満潮時はまず岸際を狙う。ベイトや水質を見ながらの釣りとなるが、満潮時は水深もあるため岸からでも釣りはできる。干潮になれば岸際は完全に干上がるため、岸からの釣りは成立しない。
私は満潮から干潮までの下げ潮の間で、水深1m以下になってから川に入る。ただ底質は泥で足を取られることも多い。またエイもいるため、必ずすり足で前進する。
その際、足に泥がまとわりつく場所や、足が泥の中にかなり沈んでいくような場所ではウェーディングは避けている。無理して深場までウェーディングすると流れが強く、底が泥のため転倒する危険がある。無理しない程度のウェーディングを心がけたい。
好ポイントは根掛かり対策を
河口から尾張大橋までのフィールドはフラットな砂地が多いが、ポイントによっては岩や障害物があったり、ワンドになっていたりアシが生えているなど地形変化も見られる。だがこんな好ポイントは根掛かりが多く、どこにストラクチャーがあるかを把握していないと、一日で数10個のルアーをロストする可能性も。