3月22日(日)に北但馬を流れる矢田川へ釣行してみた。この日は山田渓谷、熊波渓谷、久須部渓谷と三カ所でサオを出し、そのそれぞれでヤマメの引きを楽しむことができた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森雨魚)
山田渓谷の中流部へ入川
第1ターゲットとなる山田渓谷の中流部は、気温6℃、水温5.2℃と瀬では釣果が望めないフィールドと化していた。
身支度をしていると、地元のY監視員に声をかけられ、久しぶりの再会に気分も和らぐ。情報によると、今年は雪がなかったため3月1日の解禁には多くの釣り人が入川し、70匹超の釣果もあったと聞いた。プレッシャーがかかる。
堰堤の続く中流部の橋上から入川してみることにしてみた。当日のエサはミミズのみ。距離を保つために旧流翔7mを使用し、ハリはケン付きの細軸バリ・忍ヤマメ4号とした。ミミズを2度縫い刺しして、釣り残りの良型をターゲットに橋上流の堰堤から釣りをスタートしてみた。
底波に乗せて1投目から18cm
左岸堰堤の際に立って仕掛けを投入して間もなく、1投目から目印に鮮明なアタリが出る。小気味いい魚信を楽しむ間もなくすんなりと水面を割って姿を現したのは、丸々と太った18cmほどのヤマメ。「居るじゃん!」
警戒心の強いヤマメは、底波でしか反応しないパターンが当てはまるが、確かにフォールしてからドラグフリーの状態で流し始めた時に目印にアタリが出た。二流し目も同様に落ち込みの白泡からゆっくりと流れに乗せて底波を流すと、目印がピタリと止まり2匹目がヒット。やはり、セオリー通りの天然魚のパターンが当てはまった。
ここで上流に先行者の姿が見えたので、ここでの調査は終了。魚をリリースして次なるエリアへと車を走らせた。
熊波渓谷の下流部へ移動
第2ターゲットとなる熊波渓谷の下流部に到着したのは、午前8時過ぎ。突然の大粒の雨にいきなり車で待機を強いられるはめになったが、20分ほどで雨雲も去ったので、最下流部から釣り上がってみることにした。
ここでは7mの長ザオをいかして、下流から仕掛けを振り込みピンスポットを釣り上がる。すると15cmほどの冬を乗り切ったサビのないヒレピンのチビヤマメが連発。
ミミズを半分に指でちぎって縫い刺しして、ここでもドラグフリーでナチュラルに流すと、やはり底波で食ってきた。通し水中ラインはフロロ0.3号。時折ハリのくくりチモトを気にしながら6匹ほど釣り上げて、魚をリリースしてから次なるフィールドヘ。
久須部渓谷の中流部
次なる第3フィールドは、久須部渓谷の中流部。ここでは、河川に覆いかぶさる雑木の枝に悩まされるのが常。相棒のサオ、七渓峰5.3m(7WAY ZOOM)の登場だ。源流釣りスタイルで遊動天上イトを操作して自由に仕掛けの長さが調整できるため鬼に金棒だ。
垂れ下がる枝木を難なくクリアし、ズームアップしてドラグを掛けて流すと、コンコン!という魚信。アタリを随時にとって取り込みを楽しむと、ここではイワナ17cm前後も顔を見せてくれた。
深場で23cmがヒット
やや深場の白泡から流芯を切って、対岸の巻き返しに仕掛けを送り込むと、ようやく良型がヒット!グイグイとサオ先を引き込むファイトは、最高!しっかりといなしてタモにすくい取ったのは、本日のビッグワン。23cm超の精悍な顔つきのオスヤマメ。これにあいたかった!
ようやく本命のサイズと出あえ、午後1時過ぎにまたの釣行を楽しみとリリースして納竿とすることにした。
次回は上流部で尺イワナ狙い
この矢田川には多くの渓谷の枝支流があるが、上流部にはイワナが多く生息し、解禁日当日には35cm前後が上がっている。今度は尺イワナを狙ってみたいと思っている。次回の釣行が楽しみだ。
<森雨魚/TSURINEWS・WEBライター>
矢田川