2月20日、福井県・美浜町日向港から出船する遊漁船で、ヤリイカ狙いのイカメタルに挑んだ。当日は半夜便に乗船するので、午後から釣友の杉山さんと一緒に現地に向かった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・鈴木利夫)
日向沖でイカメタル
福井県・美浜町日向港に午後3時ごろに到着すると、すでに大勢のアングラーでにぎわっている。受付を終えると、満席の乗船者16人で抽選が行われた。私たちはイカメタルなので、左舷ミヨシから2人で並ぶことになった。
船長に釣況を聞くと、「昨夜は潮が速くて苦戦…」と苦笑いで話す。全員がタックルを手に船に乗り込むと、船長から海が荒いからキャビン内に入るよう指示が出た。午後4時に出船。この日も潮が速く、船長は必死で潮の緩いポイントを探す。やがてエンジン音がスローになり、アンカーが下ろされた。
船長から「水深80m、鉛スッテは25号、胴つきは80号です」と案内放送。さらに「潮は速いですがベタ底付近を誘ってください」とのこと。
まだ日は沈まず、薄暮のなかで釣り開始。大きなウネリがあり、ミヨシでの立ち姿勢は厳しい。船長から「7時をすぎたころから時合いです」と案内放送。何も集魚灯が入るまで、慌てることもないだろう。ここで早めの夕食タイムで、ノンビリ過ごした。
予想通り船中でも静かな時間が過ぎていった。やがて強烈な集魚灯が頭上から照らされ、幻想的な雰囲気に。船長からは「右舷でヤリイカが上がりました」。私と杉山さんはベタ底周辺でシェイクし続ける。
35cm級ヤリイカから登場
底から2~3回巻いた瞬間、サオ先が曲がる。「よし、乗せたぞ」と大声で杉山さんに伝えた。ズッシリと重くて強い引き。やがて胴長35cm前後の大型ヤリイカがエギを抱いて浮上した。
杉山さんからも「乗ったよ!」と弾んだ声が聞こえた。やがて2連でヤリイカが浮上してきた。ところが抜き上げ時にモタモタしてラインが緩んでしまい、大型ヤリイカはバレてしまった。メスヤリイカを手に苦笑い。
活性が低いのか、それとも潮が速くてヤリイカの乗りが悪いのか。お互い試行錯誤の連続で、ヤリイカの時合いを待つ。
オモリグで大型ヤリイカ手中!
そして9時30分ごろからプチ時合いに突入。船中でサオが頻繁に曲がり、各アングラーは黙々とヤリイカを仕留めている。
杉山さんのサオも曲がり、「大型ヤリイカの引きだぁ」と笑顔で巻き上げる。しかし杉山さんが仕留めたのはコウイカ。
私はオモリグ仕掛けに変更して、大型ヤリイカを狙う。
スピニングで前方にキャストし、落とし込みで誘う。ベタ底から5mほど巻き上げると、サオ先が軽く浮く前アタリ。アワせるとサオが突っ込む。引きの強さはハンパない。底付近でヒットしたのでバレないかヒヤヒヤだが、これがたまらない。