チヌ魚影が濃い事でしられる和歌山・湯浅の磯。2月の冬季休業期間を終えて3月1日に磯渡しが再開された。そこで少し早いチヌの乗っ込み調査を兼ねてフカセ釣りに出かけてみた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
開幕直後の湯浅の磯でフカセ釣り
3月2日、和歌山・湯浅の磯へ、少し早めの乗っ込みチヌを狙ってフカセ釣りに出掛けた。湯浅の磯は毎年2月が休船月で、3月1日から渡船を再開する。
当日は開幕2日目で、乗っ込み調査的な釣行となり、逆にワクワクする。
オチコミ本島へ渡礁
午前5時半の1番船に乗船した。明け方過ぎまで雨が少し降り、日中は晴れ予報だったので、風が吹く予感。普段から風の強い湯浅なので、風が避けられる磯をお願いしたが、一度渡磯した事がある磯だったので変更させてもらった。
せっかく来たのだから、渡磯した事のない磯で釣ろうと、オチコミ本島に釣り座を構えた。当日の潮周りは小潮で午前10時過ぎに満潮を迎える。
当日のフカセ釣りのエサ
当日のまきエサレシピは生オキアミ3kgに俺のチヌ1袋、生さなぎ黒鯛1袋を良く混ぜ合わせた物を使用、さしエサは生オキアミのLサイズを持参した。船長に教えてもらったポイントにバッカンを置き、ゆっくりと準備にかかる。
重量級ヒットもラインブレイク
当日のタックルは竿はがま磯チヌスペシャル黒斬0号5.3mにリールはBB-Xハイパーフォース2500DXGをセット。道糸1.7号にハリスは1.5号を2ヒロとり、チヌバリ2~3号を結ぶ。ウキは5B負荷のカン付きタイプを選んだ。
午前6時半過ぎに釣り開始。開始時は風もなく非常に良い感じだ。ただ、エサ取りも何も反応がなくさしエサのオキアミの返却が続く。どんどん手返しして打ち返していくと、時折、さしエサが取られるようになってきた。
釣り開始から1時間が経過した頃に、きれいなウキ入れでチャリコが掛かった。さらにしばらくしてから次のウキ入れは、アワせた瞬間に竿が胴まで絞り込まれる重量感。
「デカい!」と心の中で叫んだ。初めての磯で底の状態も把握していないのに、0号の竿を選択したのはミスったか? そんな事を考えながらのやり取りだったが、15秒ほどでラインブレイク。少し落胆したが気を取り直してまきエサをを打ち返す。
小型でも本命チヌ2尾登場
30分ほど経過した頃に次のアタリ。良く見てアワせると、引きからして確実に本命と確信した。嬉しくて仕方がない。ようやく当日1尾目のチヌをゲットできた。続いて2尾目もすぐに取り込んだが、少しサイズが小さい。
粘りの釣りで本命追加
2尾釣れた後、明らかに魚っ気がない海に変貌した。また、さしエサのオキアミの返却が続き、潮がかわったのか返却されたオキアミも冷たく感じられる。時折、エサを突くのはイソベラくらいで非常に寂しい。乗っ込みの初期とは言え、さすがに本命2尾で納竿は寂しいので、休憩を挟んで、湯浅の磯を楽しみながらのネチネチ作戦だ。
当日はイメージとして回遊の個体がなく、磯に付いていたチヌが、潮の流れによって口を使ってくれる釣れ方だったと考えられる。結局、この日は小型中心にポツポツ拾えて、6尾釣れたところで納竿した。
湯浅の磯チヌはこれからが本番で、フカセ釣りや紀州釣りで大盛況になる。通い詰めたい魅力ある釣り場だ。
<秦厚治朗/TSURINEWS・WEBライター>